国民民主党の支持率上昇を背景に、思わぬ火花が散りました。2月21日の参議院予算委員会で、立憲民主党の杉尾秀哉議員がクラウドワークスのようなプラットフォームを通じた情報操作の可能性に言及。国民民主党を称賛するような書き込みの仕事が募集されていた事例を挙げ、金銭による世論誘導への懸念を示しました。これに対し、国民民主党の榛葉賀津也幹事長は同日の定例記者会見で、杉尾議員の発言は「印象操作。誤解を生むような発言」だと強く批判しました。
榛葉幹事長、杉尾議員の発言内容を問題視
榛葉幹事長は、杉尾議員が国民民主党がクラウドワークスを利用して自党に有利な記事や動画を作成・拡散させているかのような印象を与えたと指摘。国民民主党としては、そのような事実は一切ないと反論しました。
alt 参院予算委員会で質問する立憲民主党の杉尾秀哉議員
「報道の自由、表現の自由は絶対に侵されてはならない」榛葉幹事長
榛葉幹事長は、報道の自由と表現の自由の重要性を強調。選挙においてネットの影響力は無視できないものの、報道の自由と表現の自由は守られるべきだと主張しました。杉尾議員の発言は、国民民主党がクラウドワークスを利用しているかのような誤解を生むものであり、極めて遺憾だとしました。
支持率上昇は「地道な活動の成果」榛葉幹事長が強調
榛葉幹事長は、国民民主党の支持率上昇は、党員・支援者の地道な活動の成果だと強調。「自分たちの支持率が上がらないのをネットや報道のせいにしたり、他党の足を引っ張って自分たちが上にいこうなどということは、一般論ですが、やめた方がいい」と、立憲民主党を牽制しました。
メディアのあり方にも言及、過去の報道事例を挙げて警鐘
榛葉幹事長は、メディアのあり方についても言及。地下鉄サリン事件前の松本サリン事件で、第一通報者が犯人扱いされた報道事例を挙げ、メディアは常にその姿勢に気を付けるべきだと警鐘を鳴らしました。特に事件報道や政治報道においては、正確な情報伝達を心がける必要があると指摘し、TBS出身の杉尾議員にもその点を理解してほしいと述べました。
alt 国民民主党の榛葉賀津也幹事長
今後の対応は議事録精査後、立憲民主党への抗議を示唆
榛葉幹事長は、杉尾議員の発言に対する今後の対応について、議事録を精査してから判断すると述べ、立憲民主党への抗議の可能性も示唆しました。今後の両党の動向に注目が集まります。