ウクライナ南部の港湾都市オデーサが、20日、ロシア軍による大規模なドローン攻撃を受け、炎に包まれました。高層住宅やショッピングセンターなど民間インフラが標的となり、未成年者を含む少なくとも3人が負傷したと地元当局は発表しています。この攻撃は、トランプ米大統領が戦争終結に楽観的な見通しを示し、和平交渉再開が予定されている直前に起こりました。今後の和平交渉への影響が懸念されています。
オデーサ、ドローン攻撃で炎上、民間人負傷
オデーサ州知事の報告によると、高層住宅やショッピングセンターを含む民間インフラがドローン攻撃の標的となりました。SNS上では、炎上する建物や街の上空に立ち込める黒煙の様子を捉えた動画が拡散されています。これらの映像は、攻撃の激しさを物語っています。(※jp24h.comでは動画の真偽を確認中です。)
alt オデーサの街に立ち上る黒煙。ロシア軍のドローン攻撃により、民間インフラが被害を受けた。
オデーサへの攻撃とほぼ同時期に、南部ザポリージャ近郊でもロシア軍の攻撃があり、少なくとも5人が負傷しました。ウクライナ各地で攻撃が激化している現状が浮き彫りになっています。
ゼレンスキー大統領、ロシアを非難、停戦への意思も表明
ゼレンスキー大統領は、20日朝にかけて中部キロボフラード州にも200機近くのドローンによる攻撃があり、子ども4人を含む10人が負傷、家屋や教会、主要インフラが損壊したと報告しました。
こうした攻撃を受け、ゼレンスキー大統領はX(旧Twitter)上でロシアを強く非難。「ロシアのプロパガンダとは裏腹に、攻撃は止まっていない。毎晩100機以上のドローン、ミサイル攻撃が続いている。ロシアは平和を望んでいないことを自ら証明している」と訴えました。
一方、ゼレンスキー大統領はノルウェーでの記者会見で、ロシアのエネルギーおよび民間インフラへの攻撃を一時停止する用意があると表明。停戦への意思を示しました。「ウクライナは無条件で停戦に同意する。しかし、侵略者であるロシア側の同意を待っている」と述べ、停戦実現にはロシア側の歩み寄りが必要不可欠であることを強調しました。
ロシアの攻撃続く、和平交渉の行方は
ロシアはエネルギーインフラへの攻撃を一時停止することに合意したとされていましたが、両国間の航空攻撃の応酬は続いています。広範な停戦合意には至っておらず、和平への道のりは険しい状況です。
ウクライナ当局によると、20日にはウクライナ軍がロシア領奥地の軍用飛行場を攻撃し、大規模な爆発を引き起こしたとのことです。この攻撃により、周辺の家屋にも被害が出たと報告されています。
国際社会の仲介 efforts が期待される中、今後の和平交渉の行方が注目されます。
まとめ:ウクライナ紛争、出口見えず
ロシアによるドローン攻撃の激化、ゼレンスキー大統領の停戦表明とロシア非難、ウクライナ軍によるロシア領内への攻撃など、ウクライナ紛争は出口の見えない状況が続いています。今後の和平交渉の行方、そして国際社会の対応に注目が集まります。