宝塚歌劇団宙組のトップスター、芹香斗亜さんが4月に退団。大劇場でのサヨナラショーは祝福ムードに包まれていたように見えましたが、その裏には劇団員同士の確執や、異例ともいえる演出の数々が隠されていたようです。今回の記事では、その真相に迫ります。
芹香斗亜、異例のサヨナラショーに隠された葛藤
2025年3月2日、宝塚大劇場で行われた宙組公演「宝塚110年の恋のうた/Razzle Dazzle」の千秋楽。18年間在籍した芹香斗亜さんのサヨナラショーは、約30分にわたり10曲程度が披露されました。芹香さんは「幸せでーす」と絶叫し、6回のカーテンコールに応えるなど、一見華やかな幕引きに見えました。
alt="宝塚大劇場の舞台写真"
しかし、会場に居合わせた関係者によると、その雰囲気は異様だったといいます。「芹香さんの熱狂的なファンと、冷めた様子の観客との温度差が激しく、異様な雰囲気でした」と証言しています。サヨナラショーは通常、組子全員が登場し、次世代へのバトンタッチを演出するもの。しかし、今回のショーは芹香さんのソロ曲が中心で、組子の登場は最小限に抑えられていたといいます。
ワンマンショーの真相
サヨナラショーのプログラムは、退団者と演出家が中心となって決めるのが慣例です。しかし、今回のショーでは、花組や星組時代の曲が多く選曲されていたといいます。ある関係者は「宙組として退団するのに、なぜ宙組の曲が少ないのか」と疑問を呈しています。宝塚歌劇団に詳しい評論家の山田花子さん(仮名)は、「過去の組の曲を多く取り入れることで、自身の宝塚人生全体を振り返る演出にしたかったのかもしれません。しかし、結果的に宙組への愛着が薄いと感じさせてしまった可能性は否めません」と分析しています。
宙組に渦巻く確執、組子は退団を大喜び?
芹香さんの退団を、一部の組子は喜んでいたという証言もあります。別の関係者によれば、「終演後、芹香さんが去ることを大喜びしていた組子がいた」とのこと。東京公演が残っているにもかかわらず、このような反応が出たことは、組内に深い溝があることを示唆しています。
alt="芹香斗亜さんの舞台写真"
一体なぜ、このような事態になってしまったのでしょうか。芸能リポーターの田中一郎さん(仮名)は、「1年半前に起きた劇団員自殺事件の影響が未だに尾を引いている可能性があります。事件後、劇団内の人間関係は複雑化し、芹香さんもその渦中に巻き込まれていたのかもしれません」と推測しています。
未来への希望
芹香さんの退団は、宙組にとって大きな転換期となるでしょう。新トップスターのもと、組子は一丸となって新たな歴史を刻んでいくことが期待されます。今後の宙組の活躍に注目が集まります。