電気自動車メーカー「テスラ」のCEOで、米政府効率化省（DOGE）を率いるイーロン・マスク氏。アメリカ国内で広がるマスク氏への批判に、テスラの所有者の間では、新たなトレンドとして、マスク氏に「反旗を示す」ステッカーが流行している。
ドナルド・トランプ大統領“肝入り”のDOGEを率いるマスク氏は、連邦機関を次々に閉鎖。政府職員約200万人に退職勧告を迫るメールを送るなど、大幅な人員削減が機能不全を招く恐れもある。
選挙で選ばれたわけでも、議会で承認を得たわけでもないマスク氏による政府職員の大幅削減には、反発の声が強まっている。
実際に、アメリカ各地のテスラのディーラー店では、テスラ車が放火や破壊されるなどの被害が発生した。テスラ車に対する不買運動も広がっている。
これに対し、当局は徹底抗戦の構えだ。トランプ氏は自身が創設したSNSで、マスク氏の改革を擁護。同氏への「信頼と支持の証」として、新品のテスラを購入することを明かし、ホワイトハウスでお披露目した。
こうした騒動をめぐって、テスラ車を所有するユーザーたちの間では、マスク氏への「反旗を示す」方法が話題を呼んでいる。海外で人気の掲示板RedditやネットフリマのEtsyには、車に貼り付けるステッカーの写真が拡散、出品された。
「イーロンが（DOGEに）選出される前にこの車を買った」「（このテスラは）彼が恐ろしいやつだと知る前に購入したもの」などと揶揄するデザインのものが投稿されている。
いずれも、アメリカ各地で起きている、テスラ車を狙った放火や破壊行為などから守るために貼られたものとみられている。
こうしたトレンドに、ネットでは「完ぺき。これでテスラに乗っても恥ずかしくない」「ステッカーだけでは被害を防ぐのに不十分だよ」「もうテスラでどこも出かけられない（泣）」といった声が寄せられている。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：高島海人
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