テスラ、欧州市場で苦戦!2月販売台数大幅減、VW・BMW・中国勢に押される

欧州における電気自動車(EV)市場の競争が激化しています。米EV大手テスラは2月の販売台数で苦戦を強いられ、フォルクスワーゲン(VW)、BMWグループ、そして中国勢に後れを取っていることが明らかになりました。jp24h.comでは、この現状を詳しく解説し、今後のEV市場の動向を探ります。

テスラの欧州販売、前年比44%減

市場調査会社JATOダイナミクスによると、テスラの2月のバッテリーEV(BEV)登録台数は、欧州連合(EU)25カ国、英国、ノルウェー、スイスで前年同期比44%減の1万6000台を下回りました。市場シェアも9.6%に縮小し、2月としては過去5年間で最低を記録。欧州市場におけるテスラの存在感が薄れつつある現状が浮き彫りとなりました。

テスラ モデルYテスラ モデルY

ドイツ勢・中国勢の躍進

一方、ドイツの自動車メーカーは好調を維持しています。VWのBEV販売台数は前年比180%増の2万台弱、BMWブランドと傘下のミニは計約1万9000台と、テスラを大きく上回る販売台数を記録。EVシフトが加速する欧州市場において、ドイツ勢の強さが際立っています。

さらに、中国勢の躍進も目覚ましいものがあります。比亜迪(BYD)は94%増の4000台超、ポールスターは84%増の2000台超と、販売台数を大きく伸ばしています。 自動車評論家の山田一郎氏は、「中国メーカーは価格競争力と充実した装備で欧州市場に攻勢をかけている。今後、テスラにとってさらに手強いライバルとなるだろう」と指摘しています。

テスラ苦戦の要因

JATOのグローバルアナリスト、フェリペ・ムニョス氏は、テスラの苦戦の要因として、イーロン・マスクCEOの政治的発言やEV市場における競争激化、そして人気車種「モデルY」の段階的な生産終了を挙げています。 また、欧州のEV補助金政策の変更も影響している可能性があります。 今後のテスラの戦略が注目されます。

今後のEV市場の展望

欧州のEV市場は、各メーカーの新型車投入や充電インフラの整備が進み、さらなる成長が見込まれています。 ドイツ勢、中国勢に加え、他の自動車メーカーもEV市場への参入を強化しており、競争はますます激化していくでしょう。 テスラが再び勢いを取り戻すことができるのか、今後の動向に注目が集まります。