ミャンマーM7.7大地震:タイにも衝撃、バンコクで高層ビルから避難者続出

ミャンマー中部で発生したマグニチュード7.7の巨大地震。その衝撃は国境を越え、隣国タイにも大きな揺れをもたらしました。特に首都バンコクでは、高層ビルから避難する人々の姿が多く見られ、不安と混乱が広がっています。

バンコクの街を襲った突然の揺れ

2025年3月28日午後、ミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生。この地震の影響はタイ全土に及び、首都バンコクでも激しい揺れが観測されました。オフィスビルや高層マンションからは、人々が階段を駆け下りて避難する様子が見られました。

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10階建てのビルで働いていた24歳の女性は、「突然の揺れに驚き、同僚と一緒に階段を駆け下りました。オフィスのドアを閉める時間もなく、恐怖で震えが止まりませんでした」と当時の緊迫した状況を語っています。レストランで働く55歳の男性も、「調理中に地震が発生し、すぐに火を止めて外に飛び出しました。お客様も避難し、幸いけが人はいませんでしたが、とても不安でした」と証言しています。

揺れる高層ビル、行き場を失った人々

バンコクでは、地震発生後多くの学校が休校措置を取りました。しかし、32階建てのマンションに住む34歳の女性は、幼稚園に子供を迎えに行ったものの、「子供は恐怖で泣き続けているのに、高層階に住んでいるため戻ることもできず、途方に暮れています」と深刻な状況を訴えています。駐車場や広場には、近くのビルから避難してきた人々が集まり、不安そうな表情を浮かべていました。中には建設中のビルが倒壊したという情報もあり、混乱に拍車をかけています。

専門家の見解

地震学者である山田教授(仮名)は、「今回の地震はミャンマーで発生したものの、その規模の大きさからタイにも大きな影響を与えたことは明らかです。特にバンコクのような高層ビルが密集する都市部では、地震発生時の適切な避難行動が重要になります」と指摘しています。また、防災専門家の佐藤氏(仮名)は、「高層ビルからの避難は時間がかかるため、日頃から避難経路の確認や防災訓練を行うことが重要です。非常時の持ち出し袋の準備も忘れずに行いましょう」と注意を促しています。

今後の備え

今回の地震は、都市部における地震対策の重要性を改めて浮き彫りにしました。タイ政府は、建物の耐震基準の見直しや防災訓練の強化など、更なる対策を検討していく必要があるでしょう。私たち一人ひとりも、日頃から防災意識を高め、万が一の事態に備えておくことが大切です。