パレスチナ自治区ガザの過激派「イスラム聖戦」は14日早朝、エジプトの仲介でイスラエルとの停戦に合意したと表明した。イスラエル軍も停戦を認め、ガザ周辺の一部地域を除き、通常通りの生活に戻るよう住民に呼び掛けた。イスラエル軍が12日早朝、イスラム聖戦のアブアタ司令官を空爆で殺害したことが契機で始まった交戦は14日午後には沈静化した。ガザの保健当局によると、軍の攻撃で計34人が死亡した。
国連のムラデノフ中東和平特別調整官が13日午後、エジプトの首都カイロに入り、エジプト当局と連携して停戦実現への仲介努力を続けていた。
イスラム聖戦は、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに次ぐ規模の組織。イスラエルと敵対関係にあるイランから軍事訓練や経済支援を受けているとされる。これまでハマスは今回の交戦に関与しなかった。
イスラエル軍はイスラム聖戦の関連組織への攻撃を繰り返し、ここ数カ月で最悪規模の交戦となった。
(共同)