10月24日に放送予定だった人気バラエティ番組『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)が、急遽、過去回の再放送に差し替えられたことが大きな波紋を呼んでいます。事前告知では千鳥・大悟氏によるダウンタウン・松本人志氏のコスプレを含む「ハロウィンスペシャル」が予告されていましたが、この内容変更の背景には、大悟氏の松本氏コスプレがフジテレビ幹部によって問題視されたとの報道があり、これが番組の未来に暗い影を落としているようです。
異例の「ハロウィンスペシャル」内容変更とその背景
事の経緯は、10月24日21時58分から放送予定だった「ハロウィンスペシャル」の告知内容に遡ります。番組MCの大悟氏をはじめとする出演者がコスプレ姿でトークを繰り広げる予定でしたが、放送直前に公式サイトで《放送内容を変更してお送りします》とアナウンスされ、冒頭でもテロップで差し替えが伝えられました。複数のメディアは、この急な変更が、大悟氏が2024年2月までMCを務めた松本人志氏のコスプレで出演したことが原因だと報じています。昨年も同様のコスプレがありましたが、今年は中居正広氏を巡る一連の問題やフジテレビの現状も踏まえ、改めて問題視された結果、差し替えが決定されたと伝えられています。
制作会社関係者によると、放送直前の内容変更は現場で大きな動揺を招いており、「大悟さんも怒り心頭なのではないか」との声も上がっています。大悟氏は、松本氏の復帰を信じ、番組を盛り上げようとMCを務めていると聞かれており、今回の事態は彼の意欲を著しく損なうものと見られています。
千鳥・大悟氏がダウンタウン松本人志氏のコスプレを披露し物議を醸す「酒のツマミになる話」
28年前の「ごっつええ感じ」打ち切りとの類似点
この異例の事態は、多くの関係者や視聴者に、かつての人気番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)の打ち切り劇を想起させています。1991年12月に始まった『ごっつええ感じ』は、ダウンタウンの松本氏と浜田雅功氏を中心に、今田耕司氏、東野幸治氏、板尾創路氏、ほんこん氏、YOU氏、篠原涼子氏といった豪華レギュラー陣が出演し、「AHO AHO MAN」などの数々のヒットコントで絶大な人気を誇りました。
しかし、改編期ではない1997年11月2日に突如最終回を迎えます。その発端は同年9月28日の出来事にありました。この日、『ごっつええ感じ』の2時間スペシャルが放送予定だったものの、プロ野球の優勝決定試合の中継が急遽優先され、スペシャルが翌週に延期されたのです。しかも、この差し替えがフジテレビから事前の連絡なしに行われたことに、松本氏が激怒。これがフジテレビとの関係悪化に繋がり、番組打ち切りの決定打となったと報じられています。今回の『酒のツマミになる話』の件も、フジテレビ幹部の判断による急遽の放送内容変更であり、制作現場の紛糾も伝えられていることから、「28年前のごっつええ感じと同じ状況だ」との懸念が広がっています。
大悟氏による松本人志氏のコスプレが放送内容変更の原因か。過去の人気番組「ごっつええ感じ」の打ち切りと重ねる声
終わりに
『酒のツマミになる話』を巡る今回の騒動は、単なる放送内容変更に留まらず、過去の苦い経験と重なることで、番組の存続自体に大きな疑問符を投げかけています。番組を支えるMC大悟氏の思いと、フジテレビ側の判断の間に生じた溝は、今後の番組制作のあり方、ひいてはバラエティ番組の未来にどのような影響を与えるのでしょうか。





