米価高騰の裏側:農家の叫び「時給10円…生活できるか!」

日本の食卓に欠かせないお米。しかし、近頃その価格高騰が家計を圧迫しています。12週連続で値上がりを続け、過去最高値を更新する異常事態。一体何が起きているのでしょうか? 今回jp24h.comは、米農家の現状に迫り、その声に耳を傾けました。

米価高騰は止まらない!家計への影響は?

全国スーパーにおけるコメ5キロの平均価格は、4197円と過去最高値を記録(TBS NEWS DIG調べ)。備蓄米放出後も値上がりは止まらず、昨年比で2倍以上の価格となっています。家計への負担は増すばかりで、消費者の不安は募る一方です。

コメの価格表示コメの価格表示

農家が立ち上がった!「令和の百姓一揆」とは?

価格高騰の裏で苦境に立たされているのは、生産者である農家です。「令和の百姓一揆」と銘打ち、トラクターで東京・西麻布をデモ行進する農家の姿がありました。生活の苦しさ、日本の農業の未来への不安を訴える彼らの声は、私たちに何を問いかけているのでしょうか。

トラクターデモトラクターデモ

時給10円…米農家の厳しい現実

新潟で米農家を営む堀井修さん(75)は、「30年間米価が上がっていない。時給10円で生活できるか?」と訴えます。2022年の統計(農林水産省)によると、米農家の年間所得は平均わずか1万円。時給換算すると、なんと10円にしかなりません。後継者不足も深刻化し、日本の農業の未来は危機に瀕しています。

米価上昇は農家の救済となるか?

米価上昇は農家にとって朗報…と思いきや、そう単純ではありません。堀井さんは、「農家が売り渡すコメ60キロは約2万円にしかならない」と現状を明かします。5キロあたりに換算すると約1700円。消費者価格との大きな差額はどこへ消えているのでしょうか? 流通過程の問題点も指摘されています。

米農家米農家

コメ不足の真の原因は?農林水産省の見解

農林水産省はコメ不足の原因について、新規参入業者などによる在庫分散を指摘しています。しかし、品薄感と価格高騰は依然として続いており、根本的な解決には至っていません。食料安全保障の観点からも、この問題への早急な対策が求められています。

農家が本当に伝えたいこと

堀井さんは、「コメの重要性を再認識してほしい。農家の生活を守り、消費者が安心してコメを食べられるようにすることが大切だ」と訴えます。日本の食卓を守るため、生産者と消費者が共に考え、行動していく必要があるのではないでしょうか。

農家の切実な声は、私たちに日本の農業の未来について深く考えさせるものとなっています。jp24h.comでは、今後もこの問題を追いかけていきます。