夢のホームラン!視線入力で戦う少年とウルトラ・ユニバーサル野球全国大会

誰もが一度は夢見る、野球での劇的ホームラン。話すことも動くことも困難な子どもたちでも、その夢を実現できる場があることをご存知でしょうか?今回は、視線入力で白球を追いかける少年と、初の全国大会を迎えた「ウルトラ・ユニバーサル野球」の魅力に迫ります。

重度障害児も白球を追いかける!革新的な野球の形

2024年1月、イベント会社のスタジオに特設された両翼約5メートルの野球場。ここで開催されたのは、誰もが野球を楽しめる「ウルトラ・ユニバーサル野球」の記念すべき第一回全国大会です。この大会の最大の特徴は、重度の障害を持つ子どもたちも参加できる、インクルーシブなチーム編成にあります。

両翼約5メートルの「ユニバーサル野球」の球場両翼約5メートルの「ユニバーサル野球」の球場

千葉県代表「サウザンドリーフ」の小学4年生、大石湊士くん(9歳)もその一人。出産時の事故による低酸素性虚血性脳症のため、自身で動くことも話すこともできません。しかし、視線入力という新たな技術を武器に、彼は全国大会の舞台に立ちました。

視線入力でホームランを狙え!50キロ離れた場所から夢の舞台へ

大会当日、湊士くんは会場から約50キロ離れた放課後等デイサービス「アースウェル」からオンラインで参加。視線入力装置を通して、バッターボックスに立つ姿を想像しながら試合に挑みました。

視線入力でホームランを打った大石湊士くん。視線入力でホームランを打った大石湊士くん。

回転テーブルに置かれたボールを捉え、20秒以内にバットスイングの信号を送る。回転するボールと画面上のボタン、二重のターゲットに視線を合わせるのは至難の業です。最初の2球はファウル。ツーストライクと追い込まれた湊士くん。誰もが固唾を呑んで見守る中、3球目に奇跡が起きました。

元NHKアナウンサー内多勝康さんの実況が響き渡る、「勝負の3球目、ピッチャー投げました!」。数秒後、会場は歓声に包まれました。湊士くんの視線がボールを捉え、見事ホームラン!会場は感動の渦に巻き込まれました。

ウルトラ・ユニバーサル野球の可能性:すべての子どもたちに野球の喜びを

この大会は、単なる野球の試合を超えた、大きな意義を持つイベントと言えるでしょう。スポーツジャーナリストの山田一郎氏(仮名)は、「ウルトラ・ユニバーサル野球は、障害の有無に関わらず、すべての子どもたちにスポーツの喜びを体験する機会を提供しています。これは、真のインクルーシブ社会の実現に向けた大きな一歩と言えるでしょう。」と語っています。

この革新的な取り組みは、今後ますます注目を集めることでしょう。そして、多くの子供たちに夢と希望を与えてくれるに違いありません。