自民党の大岡敏孝衆院議員(47)=滋賀1区=が、自身が代表を務める後援会が主催する政治資金パーティーに地元の自治連合会長を来賓として無料で招待し、飲食を提供していたことが16日、分かった。公選法はお茶や茶菓子以外の飲食物の提供を寄付行為とみなして禁止している。大岡氏は同日、産経新聞の取材に応じ、「県選挙管理委員会にも確認し、問題ないと判断した」と述べた。
大岡氏によると、3~4年前から、会費1万円の自身の政治資金パーティーに県知事や大津市長、県議らに加え、選挙区の大津市内の自治連合会長36人を招待していたという。今月4日に同市内のホテルで開かれたパーティーには自治連合会長約20人が出席した。
大岡氏は「県選管に相談した上で私自身が開催を決めた。あいさつや意見交換などをしてもらうことで、原価(2千~3千円)分に相当する貢献があれば、無料で招待することに問題はないと考えていた」と説明した。
一方で、「不適切な部分があるなら見直していきたい」と話し、招待を受けて会費を納めずに飲食した全員の参加実態を確認し、意見交換などが確認できなかった参加者には会費を請求する考えを明らかにした。
大岡氏は滋賀県甲賀市出身。静岡県議を経て平成24年に初当選し、財務政務官などを務めた。現在3期目。