生成AIの驚異的な進化と大阪・関西万博の未来:人間に残されるものは?

生成AIの進化は目覚ましく、私たちの生活や仕事に大きな変化をもたらしています。ビジネスシーンでの活用はもちろん、クリエイティブな分野でもその影響は広がりを見せています。今回は、生成AIの現状と、大阪・関西万博の未来について考察します。

生成AIのパワハラ? 効率化のための驚きの活用法

生成AIへの「パワハラプロンプト」なるものが登場しました。生成AIに「その答えは50点だ。100点の答えをくれ」と指示し続けることで、回答の質を向上させるというものです。まるで人間にパワハラをしているようですが、効果は確かにあるようです。

ビジネスの現場では、さらに高度な活用法が生まれています。複数の生成AIに同じタスクを指示し、それぞれの回答を組み合わせ、さらに洗練されたアウトプットを得る「蒸留」という手法が注目されています。まるで熟練の職人が技を磨くように、AIのアウトプットを洗練させていくのです。

alt:生成AIを活用したビジネスシーンのイメージalt:生成AIを活用したビジネスシーンのイメージ

ド文系企業でも実現! 生成AIによる全自動化

驚くべきは、高度なプログラミング知識がなくても、生成AIを活用した業務の自動化が可能になっている点です。例えば、Google WorkspaceとChatGPTを連携させ、受信メールへの返信下書きを自動作成するといったことが、簡単なプログラミングで実現できます。

筆者の会社では、請求書の作成や顧客管理もすべて自動化しました。コードはGoogle Apps Scriptで生成AIに書いてもらったとのこと。フリーランスのエンジニアへの委託費用も削減できたそうです。業務効率化のツールとして、生成AIはますます存在感を増しています。

生成AIの進化は止まらない:絵画、そして未来へ

さらに、ChatGPTの絵を描く能力も飛躍的に向上しています。これまで漫画家に依頼していた会社案内や業務マニュアルの作成も、生成AIで代替できる可能性が出てきました。近い将来、より複雑な資料作成、動画制作なども生成AIが担うようになるでしょう。

生成AI関連の情報は日々更新され、書籍やセミナーの内容もすぐに古くなってしまいます。この進化の速さは、多くの職業を消滅させる一方で、新たな職業を生み出す可能性も秘めています。

大阪・関西万博と未来:生成AI時代における万博の意義

2025年の大阪・関西万博。批判的な意見もありますが、未来への可能性を示す場として、一度は足を運んでみる価値があるでしょう。特に、落合陽一氏のパビリオン「null2」は注目です。

alt:大阪万博のロゴalt:大阪万博のロゴ

しかし、生成AIの進化を目の当たりにすると、従来のような未来予想型の万博は、これが最後になるかもしれません。現実の進化のスピードが、万博の未来像をあっという間に追い越してしまうからです。4年前、これほどの生成AIの進化を誰が予想できたでしょうか。

ハードウェアも自作する時代へ:人間に残されるものは何か

生成AIは今後、回路基板の設計やハードウェアの製図も可能になるでしょう。誰もが情報発信できる時代から、誰もがハードウェアを創造する時代へと移り変わっていくのです。

これからの万博は、現実逃避の場、非日常空間としての役割を強めていくのかもしれません。では、人間に残されるものは何でしょうか? それは、生成AIにも答えられない問いなのかもしれません。