協定維持の前提 日本の輸出規制強化撤回と韓国国防相





 15日、ソウルで共同記者会見するエスパー米国防長官(左)と韓国の鄭景斗国防相(共同)

 米国のエスパー国防長官は15日、訪問先のソウルで鄭景斗国防相らと米韓定例安保協議(SCM)を開催した。両氏は協議後の共同記者会見で、23日午前0時に失効する日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)は安全保障上、重要だとの認識で一致。ただ鄭氏は、韓国側が破棄決定を見直すには、日本の輸出規制強化の撤回が前提となるとの従来からの姿勢を改めて示した。

 米国は協定を維持すべきだとの意向を示していた。8月に協定の破棄を決めた韓国政府は、日本が韓国向け輸出規制強化を撤回しない限り決定の見直しは難しいとの立場を示し、この問題は米韓関係とは切り離して考えるべきだと説明してきた。

 エスパー氏は15日午後に文在寅大統領や鄭義溶国家安保室長との会談も予定している。SCMには米韓の防衛、外交当局者らが同席。14日には双方の軍の制服組トップであるミリー統合参謀本部議長と朴漢基合同参謀本部議長がソウルで定例の軍事委員会を開いた。(共同)



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