東京都目黒区の自宅マンションで合成麻薬MDMAを所持したとして、女優の沢尻エリカ容疑者(33)が16日、警視庁に麻薬取締法違反容疑で逮捕された。今年に入り、俳優ら有名人の薬物事件が相次いで発覚している。専門家は「薬物使用の一因に、芸能界などに特有のプレッシャーがあるのでは。依存症としてきちんと治療を」と指摘している。
今年3月には、ミュージシャンで俳優のピエール瀧さんがコカインを摂取した疑いで逮捕された。個性派俳優として存在感を示していただけに衝撃が走った。今月6日には覚せい剤取締法違反の疑いで元タレントの田代まさし容疑者が逮捕されたばかりだった。
精神科医の香山リカさんは有名人による薬物使用について「プレッシャーから逃避したい人もいるのかもしれない」と推測。「処罰して終わりではなく、依存症という病気として捉え、治療する環境を整える必要がある」と話した。