【ワシントン=黒瀬悦成】米ワシントンの連邦地裁の陪審は15日、ロシア疑惑をめぐり議会に対する偽証罪などに問われたロビイストのロジャー・ストーン被告に対し、7つの罪状全てに関し有罪の評決を下した。量刑は来年2月6日に言い渡される。米メディアによると、ロシア疑惑の関連で有罪となったトランプ陣営の関係者は同被告で6人目。疑惑の捜査自体は終結している。
ストーン被告はトランプ大統領の盟友として知られ、2016年の前回大統領選でトランプ陣営の顧問を務めた。前回大統領選では、内部告発サイト「ウィキリークス」が民主党候補だったクリントン元国務長官の陣営の電子メールを暴露した問題について事前に計画を知っていたと指摘されている。
検察によると、ストーン被告はロシア疑惑を調査していた下院の委員会への証言で、ウィキリークスとの接点などについて偽証するなどした。
ストーン被告は最大で禁錮50年を言い渡される可能性がある。一方、トランプ氏が同被告に恩赦を与える可能性もある。
トランプ氏はツイッターで「クリントン氏らは嘘をつかなかったのか。二重基準だ」と評決を批判した。