【北京=三塚聖平】中国商務省は17日、米中両政府が電話による閣僚級貿易協議を16日午前に行ったと発表した。米中首脳による署名を目指す貿易協議の「第1段階」の部分合意について、「建設的な討議を行った」と説明したが、具体的な協議内容については明らかにしなかった。
電話協議は、中国の劉鶴副首相と、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、ムニューシン米財務長官が行った。中国商務省の声明は「引き続き密接な交流を保つ」とし、米側との交渉を継続する方針を示している。
貿易協議をめぐっては、中国側が発動済みの制裁関税の撤廃を重視しており、米中協議でも焦点の一つとなっている。中国商務省の高峰報道官は14日の記者会見で、制裁関税を取り消す幅について「双方が深い討議を行っている」と述べている。