韓国旅行の人気が高まる一方で、残念ながらぼったくり被害が増加しているというニュースが報じられています。韓国観光公社が発表した「2024年 観光不便申告総合分析書」によると、外国人観光客からのぼったくりに関する苦情が急増しており、特にショッピングやタクシー利用時にトラブルが多発しているようです。この記事では、具体的な被害事例やその背景、そして安全に韓国旅行を楽しむための対策について詳しく解説します。
ぼったくり被害の実態
韓国観光公社への苦情は前年比71.1%増の1543件。そのうち外国人観光客からの苦情が92.9%を占めています。特に中国、台湾、香港など中華圏からの観光客の不満が目立ち、全体の66.2%を占めています。
ショッピングでのトラブル
ショッピング関連の苦情は全体の25.8%と最も多く、価格トラブル、不親切な対応、返金・交換要求などが主な問題点として挙げられています。例えば、日本人観光客がチキン店で5300円分のテイクアウトを注文したところ、クレジットカードで誤って5万5300円請求されたケースも報告されています。
日本人観光客がチキン店でぼったくり被害にあった様子をイメージした写真
タクシーでのトラブル
タクシー関連の苦情も前年比81.8%増と大幅に増加しています。不当な料金徴収やメーター使用拒否、運転手の不親切な態度、乱暴運転や遠回り運転などが報告されています。オーストラリア人観光客が仁川国際空港からソウルのホテルまでタクシーを利用したところ、遠回り運転によって1万610円も請求されたという事例もありました。
なぜぼったくりが増えているのか?
韓国観光公社は、新型コロナウイルス感染症の流行後、団体旅行から個人旅行へのシフトが進み、旅行代理店を通さない旅行者が増えたことが、ぼったくり増加の一因と分析しています。個人旅行の場合、現地の情報収集が難しく、トラブルに巻き込まれやすい傾向があります。また、言葉の壁も大きな問題です。
ぼったくり被害を防ぐための対策
安全に韓国旅行を楽しむためには、事前の準備と現地での注意が必要です。
事前の準備
- 現地の言葉や文化を学ぶ:簡単な韓国語のフレーズを覚えておくと、コミュニケーションがスムーズになり、トラブルを回避しやすくなります。
- 旅行ガイドブックやウェブサイトで情報収集:信頼できる情報源から、現地の物価や交通事情、安全情報などを事前に調べておきましょう。
- 韓国観光公社のウェブサイトやアプリを活用:観光情報だけでなく、緊急時の連絡先なども確認できます。
- クレジットカードの利用明細をこまめにチェック:不正請求にいち早く気づくことができます。
現地での注意
- 公共交通機関を利用する:地下鉄やバスは料金が明確で、ぼったくりの心配がありません。
- タクシーを利用する際はメーターを使用してもらう:メーターを使わないタクシーは利用しないようにしましょう。
- 領収書をもらう:トラブル発生時に証拠となります。
- 何かおかしいと感じたらすぐに助けを求める:警察や観光案内所などに相談しましょう。
まとめ
韓国旅行は魅力的な体験となる一方で、ぼったくり被害のリスクも存在します。事前の準備と現地での注意を怠らず、安全で楽しい旅行にしましょう。この記事が、皆様の韓国旅行の参考になれば幸いです。