日本では主食であるお米の価格高騰が続いており、多くの家庭で家計への負担が深刻化しています。この記事では、10人家族の伊藤さん一家を例に、米価高騰の現状と、備蓄米放出の効果について解説します。
10人家族の米代、月2万円超え…母の嘆き「もう不安しかない」
都内に住む10人家族の伊藤さん一家。毎日5合のお米を炊いていますが、米価高騰の影響で、お米代だけで月に2万円以上もかかっているといいます。
伊藤さん一家の食卓
「もう不安しかない」と語る母親の愛さん。父親の竜太さんも「値段が下がってもらわないと困る」と訴えます。休日は2回炊くこともあるそうで、米の消費量は月に20kg以上。5kgあたり4,000円を超える米価は、大家族にとって大きな負担となっています。
備蓄米放出でも効果なし?スーパーでは5kg5,000円超えも
政府は備蓄米を放出していますが、スーパーの店頭では価格高騰が続いています。横浜市のスーパーでは、5kgのお米がすべて4,000円以上で販売されており、中には5,000円を超える商品も。
買い物客からは「高い、ずっと高い」「高級米」といった声が聞かれ、備蓄米放出の実感は「全然ない」とのこと。一体なぜなのでしょうか?
スーパーの担当者によると、備蓄米は一部の流通業者にしか供給されておらず、多くのスーパーでは仕入れ値が高いまま。そのため、店頭価格を下げることができないといいます。
専門家の見解:新米が出回っても価格は下がらない?
食品経済アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「今回の備蓄米放出は、市場への影響が限定的だった」と指摘します。「備蓄米の量が少ない上に、流通経路が限られているため、価格への影響は小さい」とのこと。
さらに、卸売業者の話として、「新米が出回っても価格は3,000円台後半で推移する見込み」という情報も。米価高騰は、今後も長期化する可能性があります。
家計を守るには?賢いお米の選び方
米の価格高騰が続く中、家計を守るためには、賢いお米の選び方が重要になります。例えば、ブレンド米を選ぶ、まとめ買いをする、生産者から直接購入するといった方法があります。
また、外食を控える、お米以外の主食を取り入れるなど、食生活全体を見直すことも有効です。
まとめ:米価高騰は長期化の恐れ…家計への影響に注意
米価高騰は、伊藤さん一家をはじめ、多くの家庭に深刻な影響を与えています。備蓄米放出の効果は限定的であり、新米が出回っても価格は下がらない見込み。
家計を守るためには、賢いお米の選び方や食生活の見直しなど、工夫が必要となるでしょう。今後の米価動向に注意し、適切な対策を講じることが重要です。