六代目山口組、抗争終結宣言の真相と110周年記念の陰で蠢く跡目問題

六代目山口組が抗争終結を宣言し、裏社会に激震が走っています。10年に及ぶ神戸山口組との対立に終止符が打たれるのか、その真相に迫ります。同時に、創立110周年を迎えた山口組の内部では、早くも跡目問題が浮上しているとの情報も。今後の動向を読み解く鍵を探ります。

抗争終結宣言の真意とは?

4月7日、六代目山口組のナンバー3である森尾卯太男本部長らが兵庫県警本部を訪れ、抗争終結を宣言しました。しかし、この宣言は神戸山口組側への事前の通達なしに行われた、一方的なものでした。捜査関係者もこの点を指摘しており、本当に抗争が終結するのかはまだ不透明な状況です。

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翌8日には、高山清司若頭が傘下組織に対し、「敵対組織に構うな」「六代目山口組は前進あるのみ」と号令をかけたとの情報もあります。しかし、この終結宣言の裏には、どのような思惑が隠されているのでしょうか。

創立110周年記念と「山口組新報」のメッセージ

2025年は山口組にとって創立110周年の節目の年。記念号となる「山口組新報」には、歴代組長の近影や鶴亀の絵が掲載され、組織の結束を強調する内容となっています。

巻頭言では、神戸山口組などの対立組織を「謀反を起こした者」と明言し、その行く末を批判しています。これは、組織内部の引き締めを図るためのメッセージと解釈できますが、同時に抗争終結宣言への布石だった可能性も考えられます。

110周年の陰で囁かれる跡目問題

抗争終結宣言と110周年記念の陰で、早くも六代目山口組の跡目問題が浮上しているとの情報があります。司忍組長は高齢であり、後継者選びは組織の将来を左右する重要な課題です。

暴力団事情に詳しい専門家(仮名:黒田氏)は、「高山清司若頭が有力候補とされているが、他の幹部からの突き上げも予想される。今後の権力闘争が激化する可能性もある」と指摘しています。

[【写真】創立110周年を祝う『山口組新報』の巻頭](https://wpb.shueisha.co.jp/news/photo/society/2025/04/18/126727/

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今後の動向と裏社会への影響

六代目山口組の抗争終結宣言は、裏社会の勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めています。しかし、本当に抗争が終結するのか、それとも新たな火種となるのか、今後の動向に注目が集まります。

跡目問題も絡み合い、組織内部の権力闘争が激化する可能性も否定できません。今後の展開次第では、裏社会全体を巻き込んだ大きな混乱が生じることも考えられます。