令和5(2023)年春の開業を予定する北陸新幹線金沢-敦賀(福井県)間の柿原トンネル(同県あわら市)で18日、建設会社の関係者らが貫通式を開いた。建設中の平成29(2017)年9月に土砂が流入する陥没事故が起き、工事が約5カ月間にわたり中断、当初の予定より約3カ月遅れの貫通となった。
工事を発注した鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、トンネルは全長2530メートル。平成29年2月に掘削作業を始めたが、同年9月、作業現場の上にある市営グラウンドの一部が陥没、土砂が地下約14メートルのトンネル内に流入した。地盤改良を施し、同30年2月に掘削工事を再開した。
金沢-敦賀間は約125キロで、6駅が新設される。