伊東市長・田久保真紀氏、学歴詐称疑惑に新展開:新「怪文書」の真偽確認へ

学歴詐称疑惑を巡り辞任を表明し、出直し市長選への出馬を予定している静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が、自身の公式X(旧ツイッター)を更新しました。これは、市議会議長宛に新たな「告発文」が届いたとの一部報道に対し、田久保市長がその文書を「怪文書」であると主張し、事実関係の確認を進める意向を示したものです。この新たな展開は、既に混迷を極める学歴問題にさらなる波紋を広げています。

田久保市長、SNSで「怪文書」への見解表明

田久保市長は自身のXアカウントで、「私の同級生を名乗る人物からの怪文書が議長あてに送られたという件について」と題した投稿を行いました。彼女は、一部メディアが事実確認をせずにこの怪文書の内容を報じていることに対し、「大変遺憾」との見解を表明。また、「私の同級生で友人なのであれば、議長にだけ手紙を出して私には何も連絡が無いというのも不自然な話だと思います」と、告発者の行動に疑問を呈しました。田久保市長は、本日登庁後、自身にも同様の郵便物が届いていないか確認する意向を示しています。さらに、自身の同級生は非常に限られた人数であり、現在はそのほとんど全員と連絡が取れている、あるいは所在を把握していると付け加え、怪文書の信憑性を改めて問いただす姿勢を見せました。

新たな「告発文」の内容と波紋

静岡県内の複数のテレビ局は23日、伊東市議会の中島弘道議長宛に新たな「告発文」が届いたと報じました。この文書は、田久保市長が除籍となった東洋大学法学部の1992年の卒業生を名乗る差出人によるものとされています。文書には、田久保市長が以前、議長らに示した「卒業証書」とされる文書に関する説明が記されていたと報じられています。その内容は、当該の「卒業証書」が、実際には田久保市長と同期入学の学生が、卒業できなかった田久保市長のために「お遊びで作ってあげた」という趣旨の「ニセ物」であるというものでした。この報道は、田久保市長の学歴詐称疑惑に新たな側面をもたらし、世間の注目を集めています。

市長の今後の対応と百条委員会

新たな「告発文」の報道を受け、田久保市長は自身のXで、「取り急ぎ事実関係を確認して、確認できたものからまたみなさんにお伝えをして参ります」と述べ、公の場での情報公開を約束しました。また、一部メディアがこの怪文書が市議会の百条委員会で取り上げられる可能性を示唆していることに対し、田久保市長は「荒唐無稽な話も報道で飛び出していますが」と言及し、その可能性に懐疑的な見方を示しました。しかしながら、この新たな告発が今後、市議会や再度の市長選にどのような影響を与えるかは不透明であり、田久保市長がどのような対応を取っていくのか、その動向が引き続き注目されます。

伊東市長 田久保真紀氏のX(旧ツイッター)投稿画面、学歴詐称疑惑に関する声明伊東市長 田久保真紀氏のX(旧ツイッター)投稿画面、学歴詐称疑惑に関する声明

参考資料