【バンコク=田中一世】河野太郎防衛相は18日午後(日本時間同)、タイのバンコクで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議に出席した。中国が軍事的挑発行為を続ける南シナ海に関し「一方的な現状変更の試みや他国に対する威圧に強く反対する」と述べ、国際法に基づく航行の自由を重視する日本の姿勢を示した。
河野氏は南シナ海問題に関し「国連海洋法条約に従った紛争の平和的解決を強く要請する」と主張した。さらに、日米が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」構想をASEAN諸国とともに進める考えを示し、「法の支配に基づく国際秩序の維持、強化に全力を傾ける」との決意を表明した。
会議にはASEAN加盟10カ国に日米韓やオーストラリア、中国、ロシアなどを加えた18カ国の国防担当相らが出席し、それぞれが発言した。