日本の食卓を支えるお米。近年、価格高騰が続く中、アメリカ産米の輸入拡大が検討されているという報道がされています。国民の食料安全保障に直結するこの問題、一体何が起こっているのでしょうか?2024年2月23日、衆議院農林水産委員会で、れいわ新選組の八幡愛議員が江藤農林水産大臣に鋭い質問を投げかけました。
アメリカ産米輸入拡大の背景:価格と財務省の提言
八幡議員は、国産米の価格高騰を受け、輸入米に注目が集まっている現状を指摘。財務省の財政制度分科会が米の安定供給のためミニマムアクセス米の活用を提言したタイミングと、日経新聞が報じた「アメリカ産米7万トン輸入拡大案」のタイミングが近すぎることに疑問を呈しました。
alt八幡愛議員が質問する様子
食料安全保障の観点から、輸入米への依存は問題ではないかと江藤大臣に問いかけました。なぜ農林水産省ではなく財務省が主導で輸入拡大を議論するのか、八幡議員は政府の姿勢に疑問を投げかけました。
江藤大臣の回答:食味と外交交渉の難しさ
江藤大臣は、財務省の提言は財政負担軽減の観点からのものであり、あくまで提案であると説明。国産米の美味しさと、輸入米の長距離輸送による鮮度の低下を指摘し、国産米の優位性を強調しました。
さらに、外交交渉であるため、農林水産委員会での議論はあっても、最終的な決定は官邸中心に行われることを説明。輸入拡大に賛成する自民党議員の名前を明かすことは避けました。
国産米を守るべきか?輸入米に頼るべきか?専門家の見解
食料安全保障の専門家である東京農業大学A教授(仮名)は、「国産米の生産基盤を守ることは重要だが、価格高騰への対策も必要だ」と指摘。「消費者の選択の幅を広げるためにも、輸入米の活用も検討すべき」との見解を示しています。
八幡議員の訴え:食料安全保障の重要性
八幡議員は、食料安全保障の観点から、自給率の低下を断固として阻止すべきだと主張。アメリカとの交渉で米や農産物を譲歩しないよう、江藤大臣に訴えました。
alt江藤大臣が答弁する様子
今回の議論は、日本の食料安全保障のあり方を問う重要な機会となりました。国産米の生産基盤を守りつつ、消費者のニーズにも応えるためには、どのような政策が必要なのか、国民的な議論が必要です。
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