棚橋弘至が新日本プロレス社長に就任:ファンとの絆、東京ドーム超満員への誓い

棚橋弘至氏が2024年に新日本プロレスの社長に就任しました。企業がファンを獲得し続ける上で何が重要か、そして新日本プロレスという団体特有の経営レスラーの関係性について、新社長が自身の視点から語ります。特に、長年の目標であった東京ドーム大会の超満員実現に向けた決意は、多くのプロレス関係者やファンから注目されています。

プロレスにおける社長人事の特殊性

一般的に、エンターテインメント企業の社長人事がファンの大きな関心事となることは少ないかもしれません。しかし、プロレス、特に新日本プロレスにおいては、社長の経歴や人柄にまでファンが注目するという独特の文化があります。これは、過去に何度も経営危機を経験した歴史や、リング上の対立構造が会社という組織と密接に関わっていることによるものです。反体制派チームから会社批判が出ることもあり、経営と現場のレスラーがある意味「地続き」であるとファンは捉えています。まるで株主のような視点で団体を見守っていると言えるでしょう。

新日本プロレス社長に就任した棚橋弘至がファンに応える様子新日本プロレス社長に就任した棚橋弘至がファンに応える様子

停滞を打ち破る明るい空気感と「逸材三原則」

親会社がブシロードグループに移って12年、コロナ禍を経て一度停滞した新日本プロレスの空気を変えることが、オーナーである木谷氏から新社長に求められた大きな役割の一つでした。その適任者として、明るい雰囲気を作り出せる人物として棚橋弘至氏に白羽の矢が立ったのです。棚橋氏自身も、自身が持つ「疲れない、落ち込まない、諦めない」という「逸材三原則」が、この役割を果たす上で最適な要素だと捉えています。新たな決意をもって、団体の空気をより明るく変えていきたいと語っています。

社長就任会見で掲げた「東京ドーム超満員」の公約

社長就任にあたり、棚橋弘至氏は三つの公約を掲げました。その一つが「東京ドーム大会を超満員にする」ことです。これは棚橋氏が社長になる以前から抱いていた目標でもあります。満員の東京ドームで受けるお客様の視線の中、リングへと向かう花道を歩くことは、プロレスラーにとって最高の栄誉だからです。かつて存在した超満員東京ドームを、今の新日本プロレスレスラーたちにも経験してほしいと願っています。この経験は、その後のレスラー人生に必ず大きな影響を与え、ファンにとっても楽しい記憶として残ると確信しています。2024年の東京ドーム大会では、2023年と比較してお客様を増やすことに成功しましたが、これに満足せず、近い将来の超満員実現を目指すと力強く語っています。

棚橋弘至社長は、新日本プロレス特有のファンとの関係性を理解し、自身の明るさと「逸材三原則」を活かして団体の停滞した空気を打破することを目指します。そして、就任公約の柱である「東京ドーム大会の超満員」実現に向けて、着実に歩を進める決意を示しています。これは、レスラーファン双方にとって最高の体験を提供するための、新日本プロレスの新たな挑戦と言えるでしょう。

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