江藤農水大臣「どうせ切ったら変わんない、きゅうりなんか輪切りにしたら」と熱弁 “物価高騰時代における規格外商品”について国会で協議


【映像】「きゅうりなんか輪切りにしたら」野菜について熱弁する江藤大臣

 石川議員は「より高く売りたい人、より安く仕入れたい人、より安く買いたい人、それぞれ思いが違う中で、同じテーブルについて価格を決めるのは、相当なエネルギーがいると感じている。この法案も、どこまで目標達成まで実効性が高まるかが大きなポイントだと思う」とした上で「一方で、今まで当たり前と思われていたことを見直すことができる。コストや習慣を見直していけるいい機会にもなる」として規格外の野菜について以下のように述べた。

「日本に規格外野菜の目安としては、野菜の収穫量から出荷量を引けば出荷されなかった量が出るので、例えば2023年産の野菜は収穫量が1263万トンで出荷量が1100万トンで引き算すると163万トンが何らかの理由で出荷されなかった野菜だ。しかし、規格外と言うが例えばキュウリが曲がっているとか、さくらんぼが2つくっついてしまったなど、味自体は全く問題ない。令和3年度の消費者の意識に関する調査では『形や見た目が悪くても品質が変わらなければ購入する』が51.1%で『通常品よりも値下げされるのであれば購入する』が36.6%。『絶対買わない』という人は12.3%だった。これだけ物価高になると、12.3%の購入しない言った方、考え方が変わった方もいると思う。農水省が消費者の意識を変えていくことは大事ではないか」

 これに対し江藤大臣は「大いに賛同する。私も時間があれば地元を一生懸命回っているが必ず野菜やら果物やらをもらう。その時に、やっぱり農家の方は例えばきゅうりだったらまっすぐなやつをくれようとする。私は曲がっているやつとかあるんで『こっちでいいです。どうせ切ったら変わんない、きゅうりなんか輪切りにしたら』と。『いいからこっち持っていきなさい』と言われるが、なるべく出荷できないものをもらって帰るようにしている。それはまさに『もったいない』という気持ちからだ」と回答。

 続けて「ただ、農家の気持ちとして多分あるのは、B級まではまだいい。宮崎の例だとA級のまっすぐのきゅうりは220円から高い時で450円くらい。これがちょっと曲がっているB級になると167円から360円になる。急に50円、90円下がり、C級を出すともっと下がる。だから難しいところだ。消費者がB級、C級を積極的に選ぶようになったら販売価格が下がる。そこはよく考えなきゃいけない」と述べ、さらに野菜が傷みにくい鉄のコンテナの普及や規格外の野菜を使った料理の発信、意識調査を随時行っていくことなどについて言及した。
(ABEMA NEWS)

ABEMA TIMES編集部



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