吉村知事、私立大学入学金返還制度に疑問呈す!国に制度変更を要望へ

大阪府の吉村洋文知事は、私立大学の入学金返還制度について疑問を呈し、国に制度変更を要望する意向を明らかにしました。保護者としての経験も踏まえ、受験生の負担軽減を目指す姿勢を示しています。

吉村知事、私大入学金返還制度に「おかしい」

2025年4月23日、大阪府庁で行われた記者会見で、吉村知事は私立大学入学金の問題点について言及しました。自身も今年の春に大学受験を経験した保護者として、受験生の現状に強い関心を示しました。

現在の制度では、私立大学に合格し入学金を支払った後、国公立大学にも合格した場合、既に支払った私立大学の入学金は返還されません。吉村知事はこれに対し「おかしい」と批判し、併願する受験生にとって大きな負担となっている現状を指摘しました。

大阪府の吉村洋文知事=23日、大阪市中央区の府庁(藤谷茂樹撮影)大阪府の吉村洋文知事=23日、大阪市中央区の府庁(藤谷茂樹撮影)

少額ではない入学金を無駄にする現状は、多くの家庭にとって経済的な負担となるだけでなく、受験生の進路選択の自由度も狭めていると言えるでしょう。 吉村知事は府として状況調査を行い、国に制度変更を要望する考えを示しました。

公立高校受験の単願制見直しも歓迎

吉村知事は、石破茂首相が公立高校受験の単願制見直しを指示したとの報道についても言及しました。私立高校の授業料無償化により公立高校離れが進む中で、受験生の選択肢を広げるべきだとし、単願制の見直しを歓迎する意向を示しました。

受験生の選択肢を広げるために

少子化が進む中で、生徒一人ひとりの個性や能力に合わせた多様な教育機会を提供することが重要です。単願制の見直しは、公立高校と私立高校の併願を可能にすることで、受験生の選択肢を広げ、より適切な進路選択を支援することに繋がると期待されています。吉村知事は、国の制度案を検討する考えを示し、今後の動向が注目されます。

まとめ:受験生にとってより良い未来を目指して

吉村知事の発言は、大学受験における経済的負担の軽減や、高校受験における選択肢の拡大といった、受験生にとって重要な課題に焦点を当てたものとなっています。 受験生を取り巻く環境改善に向けた具体的な行動を示すことで、教育の未来に対する強い責任感と、次世代を担う若者への温かい眼差しが感じられます。