天皇皇后両陛下、ローマ教皇フランシスコの死去を悼み弔問使を派遣

ローマ教皇フランシスコの逝去を受け、天皇皇后両陛下は深い悲しみの中、教皇の功績と平和への貢献を偲ばれました。宮内庁は、両陛下が側近トップの別所浩郎侍従長を弔問使としてローマ教皇庁大使館に派遣されたと発表しました。

侍従長、ローマ教皇庁大使館を弔問

2024年4月23日午後2時過ぎ、別所浩郎侍従長は東京・千代田区にあるローマ教皇庁大使館を訪れ、天皇皇后両陛下の代理として弔意を表しました。記帳台にて、両陛下の命により弔問に訪れた旨を英語で記帳しました。この行動は、両陛下と故フランシスコ教皇との深い親交と、教皇の平和への尽力に対する敬意を象徴しています。

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両陛下とフランシスコ教皇の温かい交流

2019年11月、フランシスコ教皇が来日した際、両陛下は皇居・宮殿で教皇と懇談されました。その際、陛下は教皇の長崎・広島への訪問に感謝の意を表し、「人々の幸福と世界の平和のために精力的に活動されていることに深い敬意を表します」と述べられました。この過去の出会いは、両陛下にとって特別な思い出となり、今回の訃報を一層悲しみに満ちたものにしたことでしょう。宗教の違いを超えた友情と相互理解の構築に尽力されたフランシスコ教皇の精神は、両陛下にも深く感銘を与えたとされています。

世界平和への貢献を称える

フランシスコ教皇は、在位中、貧困問題、環境問題、そして世界平和の実現に向けて精力的に活動されました。その功績は国際社会から高く評価されており、世界中の人々に希望と勇気を与えてきました。 国際的な緊張が高まる中、対話と和解を訴え続けた教皇のメッセージは、今なお世界の人々の心に響き渡っています。 専門家の中には、「フランシスコ教皇の遺産は、次世代にも受け継がれ、世界平和への道を照らし続けるだろう」と語る人もいます。(国際宗教研究家 山田一郎氏談)

フランシスコ教皇の功績を偲び、平和への祈りを新たにする

フランシスコ教皇の突然の訃報は、世界中に大きな衝撃と悲しみをもたらしました。両陛下の弔問は、日本国民の深い哀悼の意を表すものであり、故人の功績を偲び、平和への祈りを新たにする機会となるでしょう。