名古屋駅大改造!名鉄ホーム増設、4線化で混雑解消へ!

名古屋駅周辺の大規模再開発に伴い、2027年度から名鉄名古屋駅もリニューアルされます。現在、行き先によって乗車位置が変わる複雑な構造のホームが、どのように4線に増設されるのか、その詳細と専門家の見解を交えて解説します。

複雑な名鉄名古屋駅の現状と課題

現在の名鉄名古屋駅は、上下線それぞれ1本ずつの計2線しかありません。岐阜、津島、犬山方面行きの下り線と、東岡崎、西尾、セントレア方面行きの上り線が同じホームから発車するため、行き先によって乗車位置が異なり、非常に複雑です。特にラッシュ時にはひっきりなしに電車が到着し、乗客の混乱を招いているのが現状です。この不便さを解消するため、上下線それぞれ2本ずつ、計4線に増設する計画が進められています。

alt="名鉄名古屋駅のホームの様子"alt="名鉄名古屋駅のホームの様子"

4線化に向けた工事の方法と専門家の見解

365日電車が運行している中で、どのように4線化を実現するのでしょうか? 鉄道ジャーナリストの梅原淳氏の見解によると、段階的な切り替え工事によって進められると予測されています。

まず、ホームを南側に拡張し、トンネルを広げながら、将来使用するホームの一部を仮設で建設します。次に、現在のホームから仮設ホームへ全面的に移転させ、既存のホームを一部または全部撤去します。そして、撤去したスペースに新たに2線を敷設するという段階的なプロセスが想定されます。

専門家による工事の解説

梅原氏は、「ホームを南側に延ばし、トンネルを広げながら、将来使用するホームの一部を仮設で建設し、そこに現在のホームの機能を移転。その後、既存のホームを撤去し、新たに2線を敷設する」という具体的な工事手順を解説しました。この方法により、電車の運行を維持しながら工事を進めることが可能になります。

新駅構想と将来への期待

4線化が完了すれば、「空港アクセスホーム」の新設でセントレアへのアクセスが向上し、笹島交差点付近に新改札口が設置されることで笹島方面への利便性も向上する見込みです。さらに、ホームドアの設置により安全性も高まります。

1960年代、70年代から手狭とされてきた名鉄名古屋駅の改良は、長年の悲願でした。今回のリニューアルは、名古屋を中心とした利用者にとって大きな期待が寄せられています。

alt="名鉄名古屋駅の線路とホームの図解"alt="名鉄名古屋駅の線路とホームの図解"

最終的な切り替え作業と工事期間

名鉄も梅原氏の指摘と同様の工事方法を検討していることを認めています。最終的な切り替え作業は、JR山手線渋谷駅の例のように、一晩では難しいと予想されます。渋谷駅では線路切り替えのため、2日間一部区間で運休しました。名鉄名古屋駅の場合は、路線が多く全線に影響が及ぶため、始発・終電時刻の調整など、影響を最小限に抑える様々な対策が取られると梅原氏は予測しています。

新しい2線は2033年度以降に完成予定で、4線化の完了は2040年代前半を目標としています。 名古屋駅周辺の再開発と一体となった名鉄名古屋駅の進化に、今後も注目が集まります。