ローマ教皇フランシスコの葬儀が2023年4月26日、バチカンのサンピエトロ広場で執り行われました。世界中から40万人以上もの人々が参列し、故人を偲びました。葬儀ミサは約2時間にわたり、厳粛な雰囲気の中で行われました。その後、教皇の棺は車でサンタマリアマジョーレ大聖堂まで約6キロの道のりをゆっくりと運ばれ、埋葬されました。
世界各国から要人が参列、弔問外交の舞台に
葬儀には、トランプ米大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領をはじめ、約160の外交団が参列。日本からは岩屋毅外相が出席しました。この葬儀は弔問外交の舞台となり、特に注目を集めたのがトランプ氏とゼレンスキー大統領の電撃会談です。
トランプ氏とゼレンスキー大統領、電撃会談の内容は?
2月末のワシントンでの首脳会談以来、初めて対面での会談となった両氏。サンピエトロ大聖堂内で約15分間にわたり、膝をつき合わせて話し合う姿が公開されました。会談の内容は明かされていませんが、ゼレンスキー大統領はSNSで「一対一で多くのことを議論できた」と投稿。和平実現に向けた期待も示唆しました。米ホワイトハウスも「非常に生産的」だったと発表しています。今後の詳細発表が待たれます。
altローマ教皇フランシスコの葬儀に参列する人々。世界中から40万人以上が集まり、故人を追悼した。
ゼレンスキー大統領の服装に注目集まる その理由は?
電撃会談と並んで話題となったのが、ゼレンスキー大統領の服装です。ロシアとの開戦以来、公の場では軍服姿で通してきた同大統領。しかし、今回の葬儀では黒いシャツに黒いジャケットという、これまでとは異なる装いでした。G7広島サミットやチャールズ英国王との謁見でも軍服姿だっただけに、この変化は極めて異例と言えるでしょう。
過去の服装との比較
2月のワシントンでの会談では、ウクライナ国章入りの黒い長袖シャツ姿で、トランプ氏から「めかし込んでいるな」と揶揄されたこともありました。今回の服装の変化には、どのような意図が込められているのでしょうか。国際政治アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「今回の服装は、弔意を表すとともに、国際社会への協調姿勢を示すものと言えるでしょう。今後のウクライナ情勢を占う上でも、注目すべき点です」と分析しています。
葬儀は、故人の冥福を祈るとともに、世界の平和を願う場となりました。今後の国際情勢にどのような影響を与えるのか、引き続き注目が必要です。