NHKの木田幸紀放送総局長は20日の定例会見で、来年放送予定の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に出演予定の女優、沢尻エリカ容疑者(33)が麻薬取締法違反容疑で逮捕されたことについて、「極めて重要な役を演じてもらうことになっている。大変遺憾だと思っている」と述べた。
今後の対応に関し、木田氏は「警察の捜査状況を見ながら、検討を進めているところだ」と話した。「麒麟がくる」では、戦国武将の明智光秀を中心に、戦国時代の英傑たちが描かれる。沢尻容疑者は、織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)という重要な役を担当。初回から出演予定で、すでに10話程度までの登場場面を撮り終えている。
NHKは代役を立て、撮り直しを検討しているが、調整が難航する事態になれば、放送開始の延期や放送回数変更を余儀なくされる可能性もある。
沢尻容疑者をめぐっては、CMに起用した企業が出演動画を動画配信サイトから削除するなどの対応が取られている。