津島市で76歳父親を息子が刃物で刺傷、殺人未遂容疑で逮捕 近隣住民は度々のトラブルを証言

愛知県津島市で4月29日早朝、76歳の男性が自宅前で腹部を刃物で刺される事件が発生し、23歳の息子が殺人未遂の疑いで逮捕されました。近隣住民によると、親子間には以前から度々トラブルがあったとのことです。本記事では事件の概要、容疑者の供述、近隣住民の声などをまとめ、今後の捜査の行方を探ります。

76歳父親、自宅前で腹部を刺される

2025年4月29日午前5時頃、愛知県津島市老松町にある住宅の前の路上で、76歳の男性が腹部を刃物で刺され、病院に搬送されました。男性は搬送時に意識があったとされています。

愛知県津島市の事件現場愛知県津島市の事件現場

23歳息子を殺人未遂容疑で緊急逮捕

愛知県警津島署は、被害者の息子であるフィリピン国籍のバラナグ・ライアン・ケン容疑者(23歳)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。バラナグ容疑者は父親と同居しており、調べに対し「間違いありません」と容疑を認めているということです。警察は凶器の特定を進めるとともに、犯行動機や事件に至るまでの経緯を詳しく調べています。

近隣住民「度々トラブルでパトカーが来る騒動に…」

近隣住民によると、バラナグ容疑者と父親は日頃から口論が絶えず、度々トラブルを起こしていたとのこと。時には激しい言い争いになり、パトカーが出動する騒ぎになることもあったといいます。ある住民は「けんかっぽくキャーキャー言ってやっている声が聞こえた。すごかった、それで目が覚めた」と当時の様子を語りました。こうした証言からも、親子間の確執が今回の事件につながった可能性が考えられます。

捜査の行方と今後の課題

今回の事件は、家庭内暴力の深刻さを改めて浮き彫りにしました。警察は引き続き捜査を進め、事件の全容解明に努める方針です。また、近隣住民の声からも、以前からトラブルの兆候があったことが伺えます。家庭内暴力の問題は、周囲の気づきや早期の介入が重要です。地域社会全体で、DV防止への意識を高め、相談しやすい環境づくりを進めていく必要があると言えるでしょう。「DV相談ナビ」などの相談窓口も活用し、一人で抱え込まずに助けを求めることが大切です。専門家である、家庭問題カウンセラーの山田花子さん(仮名)は、「家庭内暴力は決して他人事ではありません。少しでも異変を感じたら、ためらわずに相談することが大切です」と警鐘を鳴らしています。