英党首討論は互角 保守党「確実に離脱」労働党「国民再投票」

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19日、英総選挙に向けてロンドンで行われた初の党首討論で、最大野党・労働党のコービン党首(右)と論戦を繰り広げる与党・保守党党首のジョンソン首相(ロイター)
19日、英総選挙に向けてロンドンで行われた初の党首討論で、最大野党・労働党のコービン党首(右)と論戦を繰り広げる与党・保守党党首のジョンソン首相(ロイター)

 【英南部スウィンドン=板東和正】12月12日の英総選挙を控え、ジョンソン首相は19日夜、最大野党・労働党のコービン党首とともに選挙戦初のテレビ討論に臨んだ。主要争点の欧州連合(EU)離脱をめぐり、与党・保守党党首のジョンソン氏が期限の来年1月末に「確実に離脱する」と宣言する一方、コービン氏は離脱方針の是非を国民投票で問う方針を示すなど、舌戦を繰り広げた。

 ジョンソン氏はEUと離脱協定案で合意していることから「離脱の準備はできている」と強調。「(離脱問題が膠着する)英国の惨めな状況に終止符を打つ」と訴えた。コービン氏は労働党が政権を奪還すれば、EUと新たな協定案の合意に向けて交渉する方針を表明。3カ月以内に合意し、新たな協定案で離脱するか残留するかを問う2度目の国民投票を行うとした。

 ジョンソン氏の協定案では原則2020年末まで現状の経済関係が続く「移行期間」の終了後に、英国全体が関税同盟から離脱する方針。これに対し、コービン氏は討論で、EUの関税同盟に残留する内容の協定案をまとめると主張した。

 討論では通商問題についても議論が白熱。保守党は移行期間の終了までにEUとの自由貿易協定(FTA)の締結を目指すが、コービン氏は他国がEUとFTAを締結するのに数年間かかった例をあげ、保守党の方針を「ばかげている」と批判した。

 また、総選挙で有権者の関心が高まっている医療問題について、コービン氏はジョンソン氏が米国とのFTA交渉で、米企業がNHS(英国の国民保健サービス)の契約を受注できるようにしようとしていると非難。ジョンソン氏は「NHSをFTAの交渉材料にしない」と否定した。

 NHSをめぐっては、保守党が米企業の参入を促す可能性を一部メディアが報じ、低価格の米製品が英国に押し寄せることが懸念されていた。

 英調査会社ユーガブが討論後、約1600人の視聴者にどちらが良い討論をしたかを問う調査を行ったところ、ジョンソン氏と答えた人は51%、コービン氏は49%となり、両党首の評価は拮抗した。

 ユーガブによると、19日時点で保守党は支持率で労働党を12ポイント引き離しており、コービン氏がテレビ討論で健闘した形だが、今後、劣勢から挽回できるかは予断できない情勢だ。

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