大阪府岸和田市と同府東大阪市で被告の逃走が相次いだ事件に絡み、大阪地検は20日、収容業務などを検討するプロジェクトチーム(PT)のアドバイザーを大阪府警の警察官2人に委嘱したと発表した。
地検によると、2人は府警刑事部の理事官と総務部留置管理課の管理官。府警で容疑者の身柄拘束や護送、留置管理などについて指導する立場にある。PTでは、再発防止や護送時の留意点などについて意見を出す役割を担う。
地検では10月30日に、岸和田支部で収容前の野口公栄(きみえ)容疑者(49)=公務執行妨害容疑などで逮捕=が、11月9日には東大阪市で護送中だった大植(おおうえ)良太郎被告(42)が、それぞれ逃走した。地検は12日付にPTを立ち上げており、両事件の事実関係を確認したり、収容手続きに関する内規の検証などを進めたりする方針。