静岡県伊東市の田久保真紀市長が直面している学歴詐称疑惑を巡り、新潮社出版部執行役員の中瀬ゆかり氏が14日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」に生出演し、市長の「卒業証書19.2秒提示」発言に私見を述べ、その計測方法と時間の長さに疑問を呈しました。この発言は、市議会の百条委員会における証人尋問で飛び出したもので、大きな波紋を呼んでいます。
伊東市長学歴詐称疑惑、百条委員会での「19.2秒」発言の背景
田久保真紀市長は13日、自身の学歴詐称疑惑を調査するために設置された市議会の百条委員会に出頭し、証人尋問に臨みました。この尋問の中で、市長は自身の卒業証書とされる書類を議長や副議長に「チラ見せ」したのではないかとの指摘に対し、「私は議長の方に、約19.2秒ほど見ていただいた。チラ見せの事実はない」と明確に否定しました。この「19.2秒」という具体的な数字の提示は、一部出席者から失笑が漏れる異例の事態となりました。市長は「秘書課長にはしっかり見せたにもかかわらず、なぜ議長や副議長になぜしっかり見せなかったのか」という質問に対し、この時間を示し、複数回にわたって「チラ見せ」の指摘を否定する姿勢を貫きました。
伊東市長の田久保真紀氏(Xより)。学歴詐称疑惑を巡る百条委員会での証言が注目されています。
新潮社・中瀬ゆかり氏が指摘する「19.2秒」の違和感
この田久保市長の「19.2秒」発言に対し、中瀬ゆかり氏は「5時に夢中!」の番組内で自身の見解を示しました。中瀬氏は、市長がストップウオッチで音声データをもとに時間を測ったと説明していることについて言及し、「(卒業証書を)いつ開けて、いつ閉じたかっていうことをそんなに正確に…」と、音声のみでの精密な計測に対する疑問を呈しました。
さらに、「19.2秒って結構長いんですよ。19.2秒って多少テレビをかじってる人間からしたら長い」と、その時間の長さが持つ感覚的な違和感を指摘。もしその時間を正確に測っていたとするならば、それは「長く測っているみたいなことになるので。もしかしたらフライングかもしれないじゃないですか」と述べ、発言のタイミングや意図に関する憶測を投げかけました。中瀬氏の発言は、この学歴詐称疑惑が単なる情報公開の問題に留まらず、その提示方法や背景にある意図にまで注目が集まっていることを浮き彫りにしました。
結び
伊東市長の学歴詐称疑惑は、百条委員会での証人尋問という公式な場で「19.2秒」という具体的な数字が飛び出すなど、異例の展開を見せています。中瀬ゆかり氏のようなメディア関係者からのコメントは、この問題が単なる地方政治の枠を超え、世間の関心を集める社会的なニュースとなっていることを示しています。今後も、この学歴疑惑とそれを取り巻く議論の行方が注目されます。