大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」について、その一部が万博閉幕後も存続される見通しとなりました。大阪府の吉村洋文知事は、大阪府・市として「大屋根リングの一部を現在の形で残すべき」との意向を表明し、経済界や国との協議を経て、6月23日に正式決定すると発表しました。
夢洲の未来を彩るシンボル「大屋根リング」とは?
2025年10月に閉幕する大阪・関西万博。会場となる夢洲では、パビリオンなど一部を除き、閉幕後はほとんどの施設が取り壊される予定です。その中で、ひときわ目を引く存在である「大屋根リング」の存続が大きな注目を集めていました。
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吉村知事は、5月2日に行われた経済界、国との検討会議後、「リングの一部を現状のまま残す」提案を行ったことを明らかにしました。この提案は、万博のレガシーを将来へ繋ぐとともに、夢洲の更なる発展に寄与するものとして期待されています。
「大屋根リング」存続案、その詳細は?
夢洲の開発事業者として選定された2つの民間企業は、それぞれ独自の「大屋根リング」活用案を提示しています。一つは屋根部分を取り除き、約200メートルのリングを現状に近い形で残す案。もう一つは解体した素材をベンチなどに再利用する案です。
吉村知事は、これらの提案を踏まえつつ、大阪府・市として「現状維持」の意向を強く示しました。最終的な決定は6月23日となる予定で、今後の協議の行方が注目されます。
専門家の声は?
都市計画の専門家であるA大学(仮称)の藤井教授(仮称)は、「大屋根リングの存続は、万博の記憶を未来へ伝える上で非常に意義深い。しかし、維持管理コストや安全面など、クリアすべき課題も多い」と指摘しています。一方で、「適切な活用方法を見出すことができれば、夢洲の新たなランドマークとして、地域活性化に大きく貢献する可能性を秘めている」とも述べています。
まとめ:未来へのレガシー、そして夢洲のシンボルへ
大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」は、吉村知事の表明により、一部が存続される方向へと大きく前進しました。6月23日の正式決定に向けて、関係者による更なる協議が重ねられることでしょう。夢洲の未来を彩るシンボルとして、そして万博のレガシーとして、「大屋根リング」がどのように活用されていくのか、今後の展開に期待が高まります。