特殊詐欺グループに関与の巡査を懲戒免職 神奈川県警





神奈川県警=横浜市中区

 特殊詐欺グループに関与して高齢男性からキャッシュカードを盗んだとして、窃盗の疑いで神奈川県警の現役警察官が逮捕された事件で、横浜地検は21日、窃盗罪で県警第1交通機動隊所属の巡査、蕪木(かぶらき)紀哉(かずや)容疑者(24)を起訴。県警監察官室は同日、蕪木被告を懲戒免職処分にしたと発表した。

 同室によると、蕪木被告は取り調べに対し、スロットで300万円ほど借金があったとし、「短期間でカネになる仕事をスマートフォンで検索し、闇サイトで特殊詐欺グループと接点を持った。他にも6件ぐらい同じように盗んだ」などと供述。県警は余罪の捜査を進めている。

 また、同室は昨年11月、県警相模原南署の署員らが相模原市南区で発生した人身交通事故を取り扱う際、酒気帯び運転が疑われた当事者の男性の呼気検査を正しく行わなかったうえ、その事実の発覚を恐れて虚偽の捜査報告書を作成したとして、交通課の巡査部長を減給100分の10(3カ月)にするなど4人を懲戒処分にしたと発表した。

 同県警ではこのところ、不祥事が相次いでおり、古谷洋一県警本部長は同日開かれた定例会見の冒頭、「指導、監督に当たる責任者としておわび申し上げる」と陳謝した。



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