お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦(42)の弟で、プロダンサーのFISHBOY(フィッシュボーイ=39)が1日、都内で夏の参院選への出馬会見を行った。候補者名を「中田フィッシュ」とし、自民党から比例代表候補として出馬予定。冒頭で「国政にチャレンジする中田フィッシュです。よろしくお願いします」と深く頭を下げた。
政治に興味を持ち始めたのは約4年前。「渋谷区で部活動改革に携わらせていただいて、初めて公共の仕事に関わらせてもらった。例えビジネスにならなくても、届けたい人に届けるのが政治かな、と。その頃からじわじわと政治家になりたいなと思い始めた」と話した。
選挙戦略としては「距離感の近い政治家でないといけないので、YouTubeなどはやっていく」とし、さらに「バンを借りて全国行脚する。見に来てほしい!と言われた場所にも行きますし、全国のダンススタジオでも一緒に踊れたら」と笑顔。街頭演説でも「求められれば踊りますので、良かったら皆さんも一緒に」と話した。
スローガンは「路上から社会をつなぎなおす」。基本政策としては、(1)表現活動、ストリートカルチャーの地位向上(2)コミュニティ共同体の再評価・再生(3)若者世代の居場所づくり、出番支援(4)コミュニティ運営の専門人材育成・DX化と、大きく4つにカテゴライズして訴えていく。
中田フィッシュ氏は先月28日、自身のSNSを通じて出馬を表明した。政治に挑戦する理由として、ダンスを通して「家庭や学校、職場に居づらさを感じていた人々や人間関係に悩む人たちが、希望や誇りを取り戻していく姿を、何度も目の当たりにしてきました」とつづり「兄の活動や思想と、私の政治への挑戦はまったく関係ありません」と説明。自民党としては若年層に一定の知名度があり、票の上積みを図る狙いがある。