川崎市行方不明事件:元交際相手を死体遺棄容疑で逮捕、ストーカー被害訴えも警察対応に疑問の声

川崎市で昨年12月から行方不明となっていた20歳女性が、元交際相手の男の自宅から遺体で発見された事件で、男が死体遺棄の疑いで逮捕されました。この事件は、ストーカー被害の訴えに対する警察の対応にも疑問の声が上がっており、社会的な関心を集めています。

元交際相手を死体遺棄容疑で逮捕

27歳の白井秀征容疑者は、元交際相手の岡﨑彩咲陽さん(20)の遺体を自宅に遺棄した疑いが持たれています。岡﨑さんは昨年12月から行方不明となっており、警察は4月30日に白井容疑者の自宅を捜索し、バッグに入った岡﨑さんの遺体を発見しました。白井容疑者は容疑を認めています。

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ストーカー被害の訴え、警察の対応に疑問

岡﨑さんは行方不明になる直前、白井容疑者からのストーカー被害を警察に訴えていたことが明らかになりました。しかし、警察は「被害の相談を受けていたという認識はなかった」と説明。岡﨑さんから複数回電話があったにも関わらず、ストーカー規制法に基づく警告を行わなかったことについては、「被害者の意向を踏まえ、警察に対応を望んでいないと判断した」としています。

この説明に対し、岡﨑さんの父親は「ストーカーで捕まえてほしいと何度も訴えたが、被害者本人がいないため対応できないと言われた。しかし、最終的にストーカーだと認めている。言っていることとやっていることが違いすぎる」と、警察の対応に強い憤りを示しています。

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専門家の見解

犯罪心理学者の山田教授(仮名)は、「ストーカー行為は深刻な犯罪につながる可能性が高く、被害者の訴えには迅速かつ適切な対応が不可欠です。警察は被害者保護の観点から、より積極的な介入を行うべきだったと言えるでしょう」と指摘しています。

警察の捜査は継続中

警察は、白井容疑者の自宅をストーカー規制法違反の疑いで捜索したことについて、「あとから犯罪事実の構成が可能になった」としています。今後の捜査の進展が注目されます。

この事件は、若くして命を落とした岡﨑さんの無念さと、ストーカー被害に対する警察の対応のあり方を改めて問うものとなっています。 事件の真相究明と再発防止策の確立が強く求められています。