エリザベス英女王の次男、アンドルー王子(59)は20日、性的虐待事件への関与疑惑が浮上したことに伴い、公務を当面見合わせる考えを表明した。「他の王室メンバーの仕事などに混乱をもたらしている」と理由を説明した。潔白を主張しているが、被害を訴える女性への配慮に欠けると批判が噴出していた。
疑惑は、少女への性的虐待罪で米国で起訴され、勾留中の8月に自殺した米富豪、ジェフリー・エプスタイン被告による一連の事件に絡んで浮上した。被告と親交があったとされる王子は20日の声明で「軽率な付き合いを非常に後悔し続けている」と表明。被害者らに同情していると弁明し、必要に応じ捜査当局に協力する考えを示した。
王子はBBC放送の取材で、エプスタイン被告の邸宅を訪れたことは認め、反省の意を示した。だが17歳だった2001年当時、王子に性交渉を強いられたと訴える女性に対し「(その日は)ピザ屋に行っていた」などと反論していた。(共同)