第2次大戦時の米軍艦が南シナ海で沈没、米比合同軍事演習での攻撃前に


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第2次世界大戦時に二つの重要な戦闘を生き抜いたブラトルボロはフィリピン西岸沖で行われる実弾演習を前にゆっくりと海底に沈んでいった。

フィリピン軍の声明によると、「この艦船が選ばれたのは、耐用年数を過ぎ、通常の作戦には適さなくなったためだ」という。ブラトルボロは建造から81年が経過していた。

米海軍の報道官は先月、ブラトルボロは演習中、米海兵隊のFA18戦闘機の攻撃目標になる予定だと述べていた。国営フィリピン通信(PNA)の報道によれば、米比両軍による対艦ミサイル、爆弾、機関砲による攻撃を受ける予定だったという。

全長184フィート(約56メートル)の同艦は、演習のためフィリピン北部ルソン島の基地へ曳航(えいこう)中に浸水した。

フィリピン海軍によると、演習場内での荒天と老朽化から相当の浸水を起こし、最終的に沈没した。曳航中、艦艇に損傷はなかったという。

同艦は現地時間午前7時20分ごろ、同日午後に配備予定だった地点の近くで静かに沈没した。

軍の声明によると、海上攻撃演習のその他の要素は継続される。

ブラトルボロは第2次世界大戦中の1944年にレイテ湾海戦、45年に沖縄戦に参戦した。

60年代半ばに米軍を退役した後は、南ベトナム軍やフィリピン海軍で就役。2021年に退役した。



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