【ワシントン=淵上隆悠】米国土安全保障省は5日、自主的に国外へ退去する不法移民に対し、航空券と1000ドル(約14万円)を支給すると発表した。不法移民にとっては、当局による摘発を回避し、「尊厳ある形で米国を去ることができる」と強調している。
発表によると、不法移民は、専用のアプリを通じて国外退去の意思を示すことで航空券の手配で支援を受けられ、さらに国外退去確認後に1000ドルを受け取れる。同省などによると、不法移民の身柄拘束や強制送還には1人当たり平均約1万7000ドルかかるが、この措置を適用すれば平均4500ドルで済むと試算されている。