ひろゆき氏に子供がいたら、どんな子育てを選ぶだろうか? 現在フランスに住むひろゆき氏は「小学校卒業までは日本がいい」「ただし日本の受験勉強は役に立たないものが多すぎる」という。子育て世代である西田・安田両氏との徹底議論をお届けする――。
■私立校から大企業就職のエリートが見落とす現実
【西田】本日は前回の国民民主党・玉木雄一郎さんに続き、ゲストをお呼びしています。ひろゆきさん、どうぞよろしくお願いします。
【ひろゆき】よろしくお願いしまーす。
【西田】ひろゆきさんとは、よくネット番組でご一緒しています。でも本当に来ていただけるかちょっと不安でした。
【ひろゆき】僕はわりと自分が友達だと勝手に思い込んで気にしないタイプなので、西田さんを友達だと思い込んでいるんですけど、西田さんが僕のことをどう思っているかは気にしないタイプですね。
【西田】最近はぐっと距離が近づいたと勝手に思っていたところでした(笑)。
【安田】実は私も数年前、パリ在住のひろゆきさんと一度お会いしているんですよ。知人のホームパーティでした。
【ひろゆき】ああ、なんか覚えています。
【西田】今日はパリに住んでいるそんなひろゆきさんに、日本とフランスの子育て、教育環境の違いなどについてもお聞きしたいと思っています。
【安田】そうですね。この連載ではこれまで「中学受験」や「タワマン」「少子化」といったテーマを議論してきました。例えば、「中学受験」と「タワマン」に共通点を見出すと、双方には経済学者ソースティン・ヴェブレンの言う「見せびらかしの消費」の要素があるという話をしました。
【西田】僕と安田さんは中高一貫校の出身ですが、ひろゆきさんは中学受験にあまり関心なさそう。
【ひろゆき】中学受験というより、日本の受験ってどうなの? と僕は思っているんすよ。まあ、確かに高校受験をしたくないから中学受験をするというのはわかるんですけど、そのために高額なお金を払ってまで勉強する必要ってあるんでしょうか。
【安田】と、言いますと?
【ひろゆき】要するに受験勉強でやるべき科目に、役に立たないものが多すぎるので。例えば、社会に出てから「英語を使っています」という人であれば、10〜20%はいると思うので、受験科目に入れてもいい。でも、「古文や漢文を使っています」って人が何%いますかという話です。それなら契約書の読み方とかプログラミングとか、社会に出て役に立つスキルを受験科目にしたほうがよくないですか? もちろん大学でやりたい科目を選択するのはいいけれど、受験ではすべての子供たちが大切な青春の数年間を費やすのだから、もっと役立つことを勉強したほうがいいと思うんですよ。