元軍トップも組閣断念 イスラエル、3度目選挙も





イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター)、ガンツ元軍参謀総長(ゲッティ=共同)

 イスラエルで9月に行われたやり直し総選挙で第1党となった中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は20日、リブリン大統領から指示された組閣を断念した。ネタニヤフ首相に続く失敗で今後、国会が3週間以内に首相候補を擁立できるかどうかが焦点。できなければ来春にも3度目の総選挙実施となり、政治混乱はさらに長期化する。

 ガンツ氏は「リベラルな挙国一致内閣の樹立を目指す」と主張し、総選挙で第2党となったネタニヤフ氏の右派「リクード」との大連立による政権樹立などを模索したが失敗した。ガンツ氏は20日夜、「ネタニヤフ氏がイスラエルを危険な道に引きずり込もうとしている」と批判した。組閣期限は20日までだった。

 この結果を受け、国会(定数120)は3週間以内に、過半数の議員が合意できる首相候補の擁立を目指す。擁立できれば、リブリン氏がその候補者に2週間以内での組閣を命じる。擁立できなければ、今年4月と9月に続き3度目の総選挙が実施されることになる。(共同)



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