「あの時、出会わなければ、私は現在でも独身だった可能性が…」秋篠宮さまが洩らされた“紀子さまとの出会い”


【画像】秋篠宮ご夫妻の婚約内定会見(1989年)

 大学は東京以外でも、海外でもいい。下宿暮らしでも――そう考えていたという秋篠宮。息子のキャンパスライフにも、父としての希望がある。一方、悠仁さまには“タイムリミット”が……。

◆◆◆

根気強く記録を続ける姿

「小さかった頃、クヌギやコナラの林でカブトムシを探し、その幼虫を育て、烏山椒の葉につくアゲハチョウの幼虫を見つけては観察していました。(略)いつしか、自分の指よりも大きいトンボを手にとり、間近で複眼、翅(はね)や肢(あし)の特徴や、放したトンボの飛び方を観察して『これはなんだろう』『なぜだろう』『どうしてだろう』と昆虫の図鑑で調べるようになりました。(略)あるとき、ヤゴの夜間の行動を、ビデオカメラで記録しようとしていましたが、ヤゴが移動したために思い通りに映像を撮ることができず、試行錯誤を繰り返しながら根気強く記録を続けて、ついに撮影ができたことも心に残っています」

 子供らしい素朴な疑問や驚きから出発し、失敗を繰り返しながら成長する過程がよくわかる。

 一昨年、悠仁さまが関わった学術論文「赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と人の手による維持管理―」が話題となった。赤坂御用地のトンボの多様な生息状況などを粘り強くモニタリング調査し、考察した成果の1つだ。このように悠仁さまは、トンボ類の生息環境などに強い関心を持ち、「自然誌」を学ぶため、筑波大学への進学を決めた。1歳後半から現在に至るまで、関心の向きはほぼ一貫していたことになる。

なぜ、トンボに一番惹かれたのか?

「どうして悠仁さまは虫がお好きなのでしょうか?」

「なぜ、好きなのか理由は分かりません。子どもは昆虫が好きでしょう」

 悠仁さまが小学生の頃、私が秋篠宮さまに素朴な疑問をぶつけた際の答えは、こうだった。

 とはいえ、都会の子どもたちはそう簡単にトンボやカブトムシといった昆虫とは触れ合えない。その点、秋篠宮邸があるのは約51万平方メートルにも及ぶ自然豊かな赤坂御用地だ。こうした環境が、悠仁さまの関心を育むことに大きく寄与したのは想像に難くない。



Source link