参院選の台風の目「参政党」 予想外の躍進に与党警戒

7月20日投票の参議院選挙は、改選125議席を争う重要な選挙です。自民・公明両党から成る与党は非改選議席と合わせて過半数を維持する勝敗ラインを設定していますが、かなりの苦戦が予想されています。その対照として、参政党参院選での躍進が注目を集めており、官邸や与党内ではその動向への関心が高まっています。

予想外の存在感を示す参政党

全国紙政治部デスクによると、官邸や自公与党にとって参政党は「サプライズ」であり、これほどの勢力拡大は想定外だったようです。自民党支持層に加え、これまで自民党から票を奪ってきた国民民主党からも参政党へ票が流れる傾向が見られます。

5議席以上獲得の見込みと「台風の目」

今回の参院選では、参政党は5議席以上の獲得が見込まれています。関係者の中には2ケタを超えるとの見方もあり、その可能性も否定できません。いずれにせよ、参政党が選挙戦の「台風の目」となり、大きな躍進を遂げると言えるでしょう。選挙が近づくにつれて週刊誌などでネガティブな報道が増えていますが、参政党支持率は低下するどころか、むしろ上昇している印象さえあります。

参院選での躍進が注目の参政党・神谷代表参院選での躍進が注目の参政党・神谷代表

支持層の強固なロイヤリティ

通常、躍進中の政党や政治家がネガティブな記事の対象となると、支持率上昇に一定の歯止めがかかるものですが、参政党に関してはそれがほとんど見られません。これは、参政党を支持する層の党に対する揺るぎない「ロイヤリティ」(忠誠心)が非常に強いことを示唆しています。

「迷惑外国人対策」が支持集める一因に

参政党支持を集める主要な政策の一つに、「日本にいることを望まれていない迷惑な外国人を排除すること」があります。自民党は違法外国人ゼロを主張し、国民民主党も外国人への過度な優遇見直しを訴えており、外国人への向き合い方という点では参政党独自の主張とは言えません。しかし、参政党の政策姿勢に「ブレない」印象を持つ支持者が多く、他党よりも強い支持を受けているようです。

政府与党への圧力としての期待

例えば、違法な形で来日しそのまま日本に居座っているような外国人に対し、政府与党が長年生ぬるい対応を続けてきたと認識している支持者は少なくありません。こうした現状を改善するため、政府与党に圧力をかけてくれる勢力として参政党期待している側面もあると考えられます。

今回の参院選において、参政党は予想外の躍進を遂げる可能性が高いと見られています。その強さの背景には、与党も驚くほどの勢い、逆風にも揺るがない支持層のロイヤリティ、そして「迷惑外国人対策」といった具体的な政策への支持があるようです。今後の選挙情勢において、参政党の動向は引き続き注目されるでしょう。

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