絵空事ではない? “女性天皇”の誕生
12月1日、天皇家の長女・愛子さまは、23歳の誕生日を迎えられた。この日公開されたご近影での愛子さまは、水色のハイネックニットにグレーのジレ(袖なしのジャケット)をあわせる流行を取り入れた着こなしで、皇居内の庭園に植えられた柿の木を見つめられていた。
4月に日本赤十字社に就職されて以降、公務も本格的に開始され、仕事と公務を両立させてこられた愛子さまの姿は、国民の好感を呼んでいる。そんな愛子さま人気も後押ししてのことだろう。毎日新聞の世論調査(5月)では、女性天皇を容認すると答えた人が、全体の81%に上った。
愛子さまを天皇に――。それは、これまでただの絵空事にすぎなかった。現在の皇室典範では、女性の皇位継承は認められていない。さらに、次代の天皇として、皇位継承順位第2位の、秋篠宮家の長男・悠仁さま(18)がおられる。わずか5歳しか違わない愛子さまが天皇になれば、将来天皇になることを前提に育ってこられた悠仁さまのお立場が揺らぎかねないためだ。
だが、ある政権中枢は、小誌の取材にこう明かす。
「総理は、愛子天皇を容認する考えでした。そして自身の懐刀に、極秘で“ある指示”を出したのです」
悠仁さまが筑波大へ進学
「学生さんたちがメディアの取材に答えているのを見ると、『早くおいで』と歓迎するようなコメントがほとんどでした。大学生活は貴重な4年間なので、いろんな経験をされたら良いなと思います」
12月20日、東京都文京区にある筑波大学東京キャンパス。永田恭介学長は陽光の差し込む一室で椅子に腰掛け、小誌記者の質問にこう言って目を細めた。
この日、悠仁さまが入学手続きを終えられ、筑波大への進学が正式決定した。皇位継承権のある皇族が学習院以外の大学に進学するのは戦後初めてである。
悠仁さまが進学されるのは、筑波大生命環境学群の生物学類だ。OBが語る。