『THE MUSIC DAY 2025』、櫻井翔司会の祭典で波紋呼ぶ ディズニー企画の歌唱力巡り賛否

7月5日、嵐の櫻井翔が総合司会を務める日本テレビ系の音楽特別番組『THE MUSIC DAY 2025』が生放送された。多数のアーティストが出演しパフォーマンスを披露する中、番組終盤におこなわれたディズニー関連の企画に対し、視聴者から不満の声が多くあがっている。

音楽特別番組『THE MUSIC DAY 2025』で総合司会を担当する櫻井翔音楽特別番組『THE MUSIC DAY 2025』で総合司会を担当する櫻井翔

この番組は2013年に始まり、毎年夏恒例の大型音楽特番として親しまれている。今回は全63組のアーティストが出演し、午後3時から約8時間におよぶ生放送となった。議論の的となっているのは、番組終盤に放送された「ディズニー企画」である。

番組概要と注目のディズニー企画

スポーツ紙記者は次のように語る。「ディズニーを愛するアーティストが、ディズニーの名曲をメドレー形式で歌唱するという内容でした。具体的には、Snow Manの宮舘涼太さんとME:IのSHIZUKUさんが『輝く未来』、秋川雅史さんが『美女と野獣』、城田優さんと屋比久知奈さんが『ホール・ニュー・ワールド』をそれぞれ披露しました。」

中でも、2010年の映画『塔の上のラプンツェル』の主題歌である『輝く未来』は、人気アイドル同士のデュエットということもあり、放送前からSNSなどで大きな話題を集めていたという。

「輝く未来」パフォーマンスへの厳しい声

双方のファンを中心に高い注目度を集めた宮舘とSHIZUKUのコラボレーションだったが、その歌唱パフォーマンスに関して、放送後にはX(旧Twitter)上で厳しい意見が多数投稿された。

「輝く未来どういうチョイスでこの2人なの?!絶妙に下手なハーモニー」
「ディズニーソングをテレビで中途半端な歌唱力の人に歌わせるの許せない もっと予算出してちゃんと歌上手な人キャスティングして」
「もっと上手な人に歌ってほしいね」

など、歌唱力や選曲に対する不満の声が目立った。

『THE MUSIC DAY 2025』ディズニー企画で「輝く未来」を披露したSnow Man宮舘涼太とME:I SHIZUKU『THE MUSIC DAY 2025』ディズニー企画で「輝く未来」を披露したSnow Man宮舘涼太とME:I SHIZUKU

なぜディズニー企画は賛否を呼んだのか

芸能記者は今回の反応について分析する。「『輝く未来』の日本語版は、オリジナルで畠中洋さんと小此木麻里さんが披露した息の合ったハーモニーが非常に印象的なため、今回初めてデュエットを組んだ2人が比較されてしまうのはある意味で避けられなかったでしょう。ディズニーの楽曲は幅広い世代に親しまれており、ファンの方々の楽曲への熱量も非常に高いです。そうした多くの人に愛される楽曲を、話題性を重視する形でアイドルに歌わせるという番組側の姿勢に、違和感を覚えた人も少なくなかったようです。」

『THE MUSIC DAY』では、過去にも懐かしの楽曲を別のアーティストがカバーしたり、メドレーを組んだりするなど、様々な特色ある企画がおこなわれてきた。今回のディズニー企画もその一環だが、課題も浮き彫りになったと言える。

前出の芸能記者は続ける。「8時間におよぶ長時間の音楽番組となると、視聴者も興味のあるアーティストの出演時間だけを見て、それ以外の時間は離脱してしまう傾向があります。番組側も、こうした企画コーナーに関しては、話題性のある人物を起用することで、少しでも多くの視聴者を引き留めよう、あるいは新規視聴者を獲得しようとしている意図があるのだと思われます。」

しかし、アーティストそれぞれの得意分野や楽曲との相性も考慮する必要があるため、今回のケースのように結果的に賛否が分かれてしまう事態につながったのかもしれない。番組開始から12年。単に“話題性”だけを追求するだけでは、視聴者は離れてしまう可能性があることを示唆する出来事となった。

参考資料

  • Yahoo!ニュース / Smart FLASH 掲載記事 (オリジナル記事)