万博はGWの来場者数も想定以下 吉村・大阪府知事は否定するが…公表数字に「水増し」疑惑


【グラフ】万博のGW中の来場者数は約17万人想定されていた

 アメリカパビリオンでは、予約がない人は「3時間待ち」という表示。中には並ぶことすらできない「受付制限中」というプラカードを掲げるパビリオンもある。

 人気パビリオンの一つであるフランスパビリオンのスタッフに聞くと、こう話した。

「ここのパビリオンは予約が必要ですが、フードコートなどは関係なく入れます。ゴールデンウイークはすごい人出になって、多いと1日20万人くらい来るんじゃないかと上の人から聞いていたのですが、そこまでは混雑していないという感じもある」

 地下鉄夢洲駅前の東ゲートから午後3時ころに入場した奈良県の女性に聞くと、
「行列はありましたが、30分もかからずに入れました。もっと混んでいると覚悟してきたので拍子抜けですよ」
 と笑っていた。

■GWの1日来場者は最高でも約13万人

 万博協会が想定した万博の来場者数は2820万人。開催日数184日で割ると、1日あたり15万人以上の来場が必要となる。過去の万博でも開会当初の来場者は少ない傾向があったとはいえ、大阪府・市が中心となって設置した「2025大阪・関西万博 交通円滑化推進会議」の資料を見ると、ゴールデンウイーク期間は1日あたり17万人ほどの人出を見込んでいたことがわかる。

 万博協会によると、実際のゴールデンウイーク期間中の来場者数は次のような推移だった。

 4月29日:約9万8千人、30日:約10万1千人、5月1日:約10万6千人、2日:約10万5千人、3日:約12万1千人、4日:約13万1千人、5日:約12万1千人、6日:約7万4千人(速報値含む)。

 17万人どころか、1日平均の想定である15万人に達した日すら1日もなかったことがわかる。しかも、この来場者数には、「水増し」という指摘が出ている。

 万博協会は5月3日、来場者が200万人を突破したと発表したが、この来場者数はスタッフや報道機関などAD証というパスで入場する関係者を含めた数字だ。AD証を使った入場者は1日あたり平均で約1万8千人いる。関係者数を差し引いて、一般来場者数だけで数えると、200万人突破は5月6日だった。



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