プーチン氏 ウクライナ侵攻正当化も欧米名指しで批判せず ロシア戦勝記念式典


【画像】プーチン氏 ウクライナ侵攻正当化も欧米名指しで批判せず ロシア戦勝記念式典

■戦勝記念式典“中ロ蜜月”演出

おびただしい数の兵士たちで埋め尽くされた赤の広場。一方で街中からは市民の姿が消え、厳戒体制が敷かれていました。

「予告の8時半を過ぎました。携帯電話ではインターネットが全くつながりません。電波、通信はあるように表示されていますが、実際には全く反応しません」

過去の式典でも通信障害はありましたが、政府がわざわざ措置を予告して行うのは初めてのこと。テロやドローン攻撃を警戒していることの現れです。

■プーチン氏 欧米名指し批判せず

プーチン大統領は約10分にわたって演説を行いました。去年は「西側批判」を展開していましたが、今回はそうした文言は一切ありませんでした。ウクライナ侵攻に言及したのはこの部分だけです。

ロシア プーチン大統領
「ロシアはナチズム・反ロ・反ユダヤに対する不滅の壁であり続け、これらの攻撃的・破壊的な思想の支持者による暴挙と戦う。真実と正義は我々にある。国全体が特別軍事作戦の参加者を支持している。我々は軍事・平和活動で戦略的目標を達成するために、常に団結を基盤としている」

主張したのは自己弁護のみでした。

そして始まったパレード。去年と明らかに違うのは登場する戦車の数です。去年は第2次世界大戦で活躍した、骨董品の戦車1両しかありませんでしたが、今年は最新型も含め、ウクライナ侵攻に使われている戦車が3種類登場しました。「パレードにだせないほどひっ迫している」と言われた去年とは状況が変わっているのか、それとも単に今年が80周年だからなのかは分かりません。

20カ国以上の首脳が招待された今回の式典。BRICS主要国であるブラジルの出席に加え、EU加盟国であるスロバキアに、EU加盟申請中であるセルビアなど、異例の顔ぶれとなっています。



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