トランプ氏、米議会図書館長を解任 DEI推進と批判


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ホワイトハウスはヘイデン氏について、多様性・公平性・包括性(DEI)を推進する「懸念すべき」プログラムを実施し、「児童向けとしては不適切な書籍を議会図書館に設置した」と批判した。

レビット報道官は「米国の納税者の利益に十分貢献していなかったと判断し、彼女を解任した。大統領にはその権利がある」と記者団に述べた。

だが、この動きに民主党は猛反発。トランプ氏が反対意見を封じ込めようとしていると非難した。

民主党下院トップのハキーム・ジェフリーズ院内総務は、ヘイデン氏の解任を「恥ずべき行為であり、書籍の禁書化、米国の歴史のホワイトウォッシュ、そして時計の針を逆戻りさせようとする(トランプ氏による)継続的な取り組みの新たな一手だ」と批判。

「議会図書館は米国民の図書館だ。米国の生活様式に対するこの前例のない攻撃に対する責任は、遅かれ早かれ問われるだろう」と続けた。

マーティン・ハインリッヒ上院議員(ニューメキシコ州選出)は、ヘイデン氏が「すべての米国民が対面でもオンラインでもアクセスできる」図書館を運営していると称賛。

「トランプ大統領は書籍を禁書化し、米国民に何を読むべきか、あるいは全く読むべきではいかを指図しようとしているが、ヘイデン博士は読書と知識の探求をすべての人に提供することにキャリアをささげてきた」と続けた。

ヘイデン氏は2016年に世界最大の米議会図書館長に指名されたが、保守派から批判されてきた。ロビー団体「アメリカン・アカウンタビリティー・ファウンデーション」はヘイデン氏が「米国の子どもたちに過激な性イデオロギーを教え込もうとしている」と非難している。

同団体はヘイデン氏が解雇される数時間前にソーシャルメディアに、「カーラ・ヘイデンはウォーク(目覚めている、の意。社会問題や人種差別、性差別などへの意識が高いことを示す)な反トランプ派で、子どもたちのトランスジェンダー化を推進している」「彼女を解任し、新しい人材を雇う時が来た!」と投稿した。

ヘイデン氏の任期は10年で、来年満了する予定だった。【翻訳編集】 AFPBB News



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